副業を通じたキャリア形成を考える | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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副業を通じたキャリア形成を考える

こんにちは、久保田です。

私は、9月から3か月間、副業としてカレイドソリューションズで業務をさせて頂きました。
先日、代表の高橋が副業に関するコラムを書きました。副業を解禁する企業が増えてきており、今後益々広がっていくと思います。副業を通じた人材育成を検討されている会社、人材開発の方へ、実際の副業者としての体験談が参考になるのではないかと思い、

  • 副業に至った背景
  • 副業全体を通じての気づき
  • 副業を進めるポイント

を、順に書きたいと思います。

副業に至った背景

私は大学卒業から40才まで1つの会社で勤めてきました。本業での仕事の進め方は理解できている一方、自社の常識、自社の環境、自社のメンバーしか知らず、新たな出来事に触れる機会が少なくなっていました。このため、仕事や人生を色々と考える時間が増え、本業以外でも、新たな経験をしたいと思うようになりました。

そんな時に講演を聴く機会がありました。その講演は「キャリア」についての内容で、「組織に囚われるのではなく、個⼈によってキャリアは作り出される。⾃ら主体的にキャリア形成していく。」という話題がありました。

それを聞いて私が感じたのは、

企業にとって終身雇用を維持するのは難しい時代になった。また、定年延長も今後進んでいくと予測され、取り巻く環境が予測不能に変化していく時代に入っている。そのような環境の中では、自走できるスキルを身につける事、新しい人との繋がりや経験を積む事が人としての成長やキャリアアップに繋がる。会社が社員のキャリアを築くのではなく、個人が自分の人生を考え、キャリアは自分で作っていくものだ。

ということでした。

カレイドソリューションズで行った業務と、副業を通じての気づき

縁あってカレイドソリューションズで副業として業務に携わらせて頂くことになり、以下業務を担当しました。

●評価制度の構築

評価項目の洗い出し、基準の設定。

●採用

営業増員の為、採用にあたっての、媒体選定。
媒体選定後の広告ライティング、担当者とのやり取り。

評価制度を作成するにあたっての気づき

▼仕事の進め方における新たな考え

評価制度を考えるにあたり、評価項目とその定義・尺度を作成しました。その中では、カレイドソリューションズの代表と定期的にショートミーティングを行いながら作成を進めました。本業では、資料を完成させたうえで、判断を仰ぐ進め方が多く、時間をかけたのに、合意を得られなかった場合に振り出しに戻ることがあります。
カレイドソリューションズでは、定期的なショートミーティングで細かく合意を得ながら進めたことで、業務をズレなく進められました。この進め方を本業でも意識していきたいと思います。

▼客観的な自己の振り返り

本業では、評価制度を自ら考え、作成することはありません。会社から与えられる評価軸で業務をしています。しかし、副業先では、その業務を任せられました。作成にあたっては、カレイドソリューションズの理念や経営方針、ビジョン、行動規範を理解しなければなりません。その上で、どのような行動をすればこの会社では成果につながるのか、すなわち、行動を具体的に考える必要がありました。この過程で、自分のビジネスパーソンとしての普段の振る舞いも客観的に見つめ直すことができ、本業で求められる一面的なスキルだけではなく、多面的なスキルアップの重要性にも気づきました。

採用にあたっての気づき

▼プロジェクトの進め方

副業先では、決定のスピードが速いことに驚きました。代表や社員との距離感が近く、ミーティングで論点が決まり、その場で打ち手が決定されました。
たとえば、どの転職エージェントを活用し採用を進めるか?を検討するミーティングがありました。その場で意思決定がなされ、軌道修正していく仕事の進め方を体験し、私にとっては新しいものだと感じました。本業は大手企業で、カレイドソリューションズのようなベンチャー企業とは異なる点もあります。本業では、部署が細かく分かれていて、決定、実行に時間がかかってしまいがちです。本業でも、他の部署を巻き込みながらプロジェクトを進め、軌道修正していく仕事の進め方も重要だと気付きました。

▼スキル不足の認識

転職エージェントに「経営理念・事業内容・強みや課題・募集する職種・求める人材等」を説明する機会をいただきました。本業でも、社内外でプレゼンテーションの機会がある為、本業の仕事が活かせるはずでした。ところが、本業と副業を別に考えてしまったために、強みや弱み、求めている人材などをはっきり伝えないといけないという狭い視点になってしまっていました。代表より客観的なご意見を頂き、プレゼンテーションにおける自分の経験が活かせていないと気づきました。

 具体的には、2点です。
「しりてが」接続詞が多い
「~し」「~であり」「~して」「~だが」が多く、相手にとってわかりにくいプレゼンテーションになっている。これによって、伝えたい事が伝わりにくくなっている。
目的に情報を伝える事を据えたため、「間が少なく、質問を与える隙があまりなかった」
※緊張している場面やプレゼンテーションに自信がない状況で、この現象に陥りやすい)

最後に、代表がエージェントに「弊社のことをどう理解されましたか?」とフォローを入れて下さり、エージェントの方があまり分かっていなかったこと、また、ご質問したいことが多々あったことが分かりました。この場面で、プレゼンテーション力のみならず、ファシリテーション力や質問力を磨く必要があるとも強く感じました。

副業全体を通じての気づき

▼気持ちの変化

本業では、社内や取引先様としか関わる機会がなく、過去からの人間関係や要領で、ある程度仕事は進めることができます。社外への積極的な交流が閉ざされていたのではないかと思います。
カレイドソリューションズには大学生のインターン生や、講師(副業の方もいます)もいます。この方々と関わったことで、気持ちの変化が生まれました。インターン生や副業講師の方が自分とは違う世界で働かれているのを目の当たりにし、私も本業では関わらない方と接する場に今後も参加したいと感じました。新しい環境や人と触れることで、新しい価値観や考えが生まれるからです。

副業を進めるポイント

上述のように、副業を通じての発見が多々ありましたので、副業を進めるポイントを記載します。

  • 社員のキャリア・仕事観を、見直すきっかけになると思います。
  • キャリア・仕事観を見直すきっかけになることで、本業に戻った後も、社員の学びの継続に繋がると思います。
  • 学びの継続からの個の成長が、会社の成長に繋がると思います。
  • 本業ではない仕事も経験することで、個人の強み・弱みに気づきます。
  • 本業とは違う仕事の進め方や、新たな発見に気づくと思います。
  • 新しい環境・人から刺激を受け、気持ちの変化が起きると思います。

副業先企業への貢献は大前提でありますが、キャリアを切り開いていく為の選択肢の一つに、副業が今後増えてくると思います。副業を通じて、「会社が社員を支援することで、社員が会社に価値をもたらす」という在り方が、理想になってくると思いました。このコラムが、お読み頂いた方の、何かのヒントになれば幸いです。

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