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「正統的周辺参加」を意識して、在宅勤務でのコミュニケーションを見直そう。

こんにちは、インターンの小川です。
昨今のコロナウイルス感染拡大の影響により、在宅での勤務をなされている方も多くいらっしゃると思います。
そんな中、私も在宅勤務をしていて、なんだか家だと気持ちが入らなかったり、メリハリがつかなかったりすることがあります。
また、わからないことを先輩に聞いたり、確認を取ったりしながら作業ができずにもどかしく思うこともあります。
そんな在宅での勤務のもどかしさを解消するために、「正統的周辺参加」という概念を用いながら検討してみたいと思います。

「正統的周辺参加」とは?

実践共同体への参加の度合いを増すこと

「正統的周辺参加」とは、人工知能研究者レイヴと人類学者ウェンガーによる書籍「Situated Learning」(1991)において主張された言葉で、「実践共同体への参加の度合いを増すこと」それ自体が学習であると捉える考え方です。

周辺部分から徐々に中心を担うようになる

組織の中で、最初に学習者は周辺のことから参加をはじめ、熟達に応じた役割を果たしながら、中心へと参加の度合い深めていきます。
例えば、入社したての頃は簡単な処理や掃除などの業務を任され、その場に参加しはじめます。そして、さまざまなことを学んでいくにしたがって難しい業務を担っていき、ゆくゆくはその場の中心的な役割を果たすようになっていくのです。
このように、はじめは「周辺的」な位置から、徐々に「中心的」な役割を果たすようになっていく姿は「学習」の過程そのものです。
下っ端であってもその組織の正式(正統的)なメンバーであり、周辺部分から徐々に参加度を増していく、という意味で「正統的周辺参加」なのです。

知識は他者に学び、協働に用いる

「正統的周辺参加」では、他者との協働による学習が念頭に置かれています。これは、前回のコラムでも扱った「社会構成主義」の知識に対する考え方と同様です。
というのも、組織における活動は他者との協働によって成り立っており、そこで用いられる知識も他者との協働の中で生まれたものです。
まずは組織にはあまり参加せずに個人としてスキルや知恵を学習して、そのあと共同体に参加して還元するという、個人と組織を分ける考え方ではありません。
個人は組織に不可分な成員として、他者との関係性の中で学び、実践することが求められます。

在宅勤務での正統的周辺参加の難しさ

在宅勤務においては、このような正統的周辺参加が難しいために、もどかしさが生まれているのではないでしょうか。

協働の手ごたえが得づらい

まず、オンライン上でのコミュニケーションに限定されることによって希薄化し、参加しているという手ごたえが得づらいということがあります。
職場であれば、些細な挨拶や雑談、表情による伝達や即座の反応、また目の前で直接指導できたり、そもそも同じ場所にいるという一体感が得られたりすることができます。しかし、在宅勤務ではそうしたコミュニケーションが限られざるを得ません。
だからこそ、オンライン上であっても互いに協働していることを意識できる、手ごたえのある職場をつくっていくためには、積極的に雑談をしてみたり、ツール上でのスタンプなどの些細な反応を返してみたりすることが重要なように思います。

見て学ぶことができない

次に、上司や先輩を見て学ぶということができません。
学習者は周辺業務から参加をしながら、熟達し、徐々に中心を担っていけるように協働の中で学習していきます。そして、一緒に働く先輩の姿勢を模倣したり、処理の仕方を間近で見ることでスキルを学び取ったりして、成長していきます。
しかし、在宅では熟達している人の姿を見て学ぶということができません。
これに限っては、在宅ではどうしようもないので、言葉にするしかありません。普段なら言及していなかった技術的な指導はもちろん、考え方や姿勢に対する会話が効果的なのではないかと思います。

フィードバックが受けづらい

さらに、コミュニケーションが希薄化に伴って、自分の仕事に対するフィードバックが受けにくくなっています。
職場であれば、わからないことをすぐに聞いたり、すかさず先輩がフォローしてくれたり、周りを見ながら連携プレーがしやすかったりしますが、在宅ではそうはいきません。
そのため、積極的にフィードバックを行なったり、メンバーがお互いの状況を把握したりと、互いの仕事に対する連携やフィードバックが大切です。

おわりに

職場では自然にできていたコミュニケーションも、在宅勤務では難しくなっています。
さらに、対面して隣に姿があるわけではないので、他者とともに働いているということよりも業務内容に目が向きがちになっていると思います。
そこで今一度、在宅であっても気持ちよくチームワークをもって働くことができるように、互いのコミュニケーションを見つめ直すことが大切だと思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。くれぐれも健康にはお気を付けください。

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