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OKRとKPI-目標設定学習ツールの開発背景(補)-

13Goalsの開発を行う際に、いくつか頭をよぎった類似概念がある。

まずは「目標」に対応する概念として「目的」
そして、最近大流行のOKR
また、多くの企業で導入されているKPIである。

13goalsを導入される会社によっては、これらについて、認識のズレを引き起こす可能性もあると思うので、私なりの整理を書いておきたい。

OKR

まず、前提知識として、OKRはgoogle発の概念で、Oはobjectives、KRはkey resultを指す。設定する「数」や「期間」に違いがあるが、そこには目をつぶり、記載する。
OKRにおけるOと目標管理における目標は意味が違う。OKRにおける目標はどちらかといえば目的に近い。KRの方が目標に近い概念だ。

KRには定性目標がない。この点が最大の違いである。また、OKRにおけるKRはチャレンジ性が高いものに限り、達成可能性が70%と低めを設定することが前提で、100%達成が上限となる点には違いがある。この違いは評価の場面でしか意味をもたない。なので、13goalsの目標概念図におけるのダブルループとO、シングルループをKRと読み替えても、それなりになんとかなりそうだ。

OKRでは、フォーカス・アライメント・トラッキング・ストレッチが重要だが、フォーカスは「組織目標と合致」のこと。つまり、大玉にフォーカスしろと言っている。アライメントとは、目標と目標が矛盾しないように整合を取ること、トラッキングは結果だけではなく途中の状態が追えるようにサブ目標もしくは行動目標を設定すること、ストレッチは文字通りとなる。もともと、本ツールは過去の目標設定に関する議論のまずさを正すところから始まっているので、目標設定のアンチテーゼ的な色がある新概念のOKRとは当然似てくる。

KPI

KPIは非常によく知られているが、こちらは、KPIだけが独り歩きしているように感じている。「御社のKPIはなんですか」といった質問は何を聞かれているかわからないところがあるがそれもそのはずだ。KPI(key performance indicator)は、それ自体が何かを表現しているのではなく、KPIマネジメントを行う上での総称である。博報堂コンサルティングの楠本氏の分類では、KPIには、3つのレベルがあり、KFI(業績指標 finance)KRI(中間指標 result)KAI(活動指標 action)がある。13goalsの用語では、ここでいうKFIは結果目標、KRIはサブ目標、KAIは行動目標と対応している。なお、活動のゴールがFでない定性的なものの場合は、KGIとすることもある。

このように記載したものを整理すると、実は13Goalsの内容とOKR/KPIの話は非常にきれいに対応している。この概念図は現在作成を進めており、近日何かで使おうかと思っている。

また、OKRと対になるCFRについてはインターンメンバーがコラムを書いたので、こちらも参照いただきたい。


本コラムは2019年4月、13Goalsの開発中に書いた下書きを公開したものです。

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