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情報補完ツールの開発背景(前)

不足が発見しにくいのはなぜか?

「ザ・ラックファインダー(以下、本作)」のテーマは「不足(モレ)」である。ロジカルシンキングを学んだことがあれば、MECEという言葉を知っているだろう。MECEは「モレなくダブりなく」という考え方だ。それを業務に適用すれば「ダブリは発見しやすいが、モレは比較的発見しにくい」ことに気づく。

モレの発見が難しいのはなぜだろうか。それは、ダブリは、目にしたものの中にあり、意識できるのに対し、モレは目にしたものの中になく、意識しにくいからだ。

意識していないことを意識するのは難しい。人の思考は基本的に「速い(ファストな)思考」といわれるシステム1 だ。少ない情報で本能や直感で瞬時に判断し、判断コストを減らすようにできている(モレを発見する思考は「遅い(スローな)思考」と言われるシステム2にあたる)。

不足の発見にはどんな価値があるのか

本能や直感に逆らうものには価値があることが多い。「ファクトフルネス」をご存知だろうか。例えば、「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は過去20年でどう変わったでしょうか」という問いには、直感的に増えていると感じる。しかし、データを見ると「半分になった」が正解で、こうした直感と反する結論が本書をベストセラーに導いた。また、USJを再建した元P&Gの森岡毅氏 は、データ分析を活用して既存スタッフの直感と反する結論を導き出した。本能や直感に逆らう意識しにくいものには価値があることが多い。

意識しにくいものを価値に変える仕事にコンサルタントがある。コンサルタントは、未知の論点や未知の選択肢を考え抜くことで提案の幅を広げる。相手方は実務に精通しているために、見えているものに吸着してしまう傾向がある。だから、意識できないものを意識でき、未知の論点や選択肢を提示されることに価値を感じるのだろう。

ビジネスフレームワークは守破離の守に過ぎない

ビジネスフレームワークを知っていればモレを発見し、価値が生み出せると思う方もいるかもしれない。「ザ・フレームワーカー」のデザイナーズノートで、MECEを原則とするビジネスフレームワークを適用すれば、視座を上げ、視野を拡張し、モレの発見につながりうることを書いた。

ただ、ビジネスフレームワークは先人の知恵であり重要だが万能とはいえない。まず、ビジネスフレームワークは、あらゆる場面を網羅しているわけではない。そもそもビジネスフレームワークは、日常で用いるフレームワークがカバーできない差分 を補うものだ。裏を返せば、ビジネスフレームワークは日常のモレには適用しにくく、日常向けのフレームワーク を適用するのがふさわしい。日常のモレの発見は、できて当然なものとして扱われがちで、研修で目にすることは少ない。例えば、二項対立 (男女や上下のようなもの)はビジネスフレームワークとは呼ばれないだろう。

次に、フレームワークは型であり、「守破離」でいえば、「守」に過ぎないため、ビジネスフレームワークを借り受け、暗記し、そこに何かを当てはめるだけでは、自分のものになったとは言いにくい。フレームワークは、「使ってみよう」という発想から使い始めるのではない。一つの事象に、様々なフレームワークを当てはめて、不足を補うものなのだ。

では、どうすれば不足を意識できるか。まさにこの問いへの答えこそが、本作の開発背景であり、学習目標なのである。

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