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研修コンテンツ、ビジネスゲームからその先へ。

近頃、20代の方々と仕事をすることが増えてきました。驚かされるのは、意欲ある20代の能力の高さです。インターネットなどの各種インフラがしっかりと整ってきたからか、私が20代後半で習得した知識以上のものを独学で獲得している層が増えているように思います。ときには「敵わない」と思うことすらあります。

彼らの貪欲さと知識量を見ると、研修で「知識付与」を行うのは、ナンセンスに見えてきます。では、彼らにとって研修で与えてほしいのは一体何か。思うに、彼らが求めているのは、経験を積む「場」なのではないでしょうか。

彼らの一つの特徴は、インスタントに学べる手段が世の中にあふれている時代に育ったことだと感じます。このため、長時間かかることや、簡単に学べることをあえて難しく語るようなコンテンツには、抵抗を感じるのではないかと思います。

このあたりの変化を世の中も分かってきているので、かつて研修提供者の論理として「当たり前」だった、「研修は2日ないと効果がない、学べない」という売り文句は、通用しなくなりつつあります。「効率」を考えて、「2日かかっていた内容が3時間で学べる」方が、インパクトが大きいのです。当社のコンテンツは、数時間のものもあるのですが、もしかしたらこのあたりに働きかけることができているために、細々と食べられているのかもしれません。

この先、研修はどうなっていくのかを考える機会がありました。繰り返しになりますが、意欲ある若手は、「知識」は早期に身に着けて、高い職業能力を持っていて、「場」を求めています。ところが、「場」においては、かならずしもその持ち前の力が発揮しきれていないことがあります。

なぜ知識や能力があっても、「場」において持ち前の力が必ずしも発揮されないことがあるのか?よく、「行動化」できないからだという説明を受けることがありますが、「行動化」だけではないと感じました。思うに、私が考えたのは、「アイデアの発想力」です。知識や能力はあっても、その活用方法が発想できないために、成果の出る方向に能力を使えないことがあるのです。

これは例えば、メーカーの方との商談時によくうかがう、「ニーズとシーズの関連付けの力」とも類似しています。シーズとして知識を豊富に持っていても、現場のニーズと結び付けるための発想がでず、知識が活きないのです。

こんなことを考えていると、そういえば、最近「発想」や「創造」をテーマにした会社がいつの間にか私の周りに増えてきていることに気が付きました。先人が取り組んできた、知識をインスタントに身に着けられる環境。そして、今、多くの方々と共に私も取り組んでいる、それを発揮できる場の提供。そして、そこ先には、もしかしたらアイデア発想の技法を身に着ける場の提供があるのかもしれません。

今後は、自分のあり方として、「アイデア」という方向に強く目を向ける必要を強く感じています。

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