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メンバーコラム

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「キャリア研修」の開発と参加で得られた気づき

こんにちは。社員の伊藤です。
先日、とある企業様より「キャリア研修」のご要望をいただき、研修を実施しました。

当社としてキャリア研修はこれまでも何度か開発してきましたが、今回ご相談いただいた企業様からのご要望のひとつに、これまでのキャリア研修とは異なる、少し特異なものがありました。それは、「『ワークキャリア』だけではなく、『ライフキャリア』も扱ってほしい」というものでした。
より具体的に書くと、「たとえ研修のアウトプットが私生活に関するものだけになったとしても構わない。例えば、結婚や子どもとの時間といった私生活の状況の変化も含めて、キャリアを検討できる研修にしてほしい」というご要望でした。

そのようなお話を受け、あらためて当社としては、これまでの「仕事のキャリア」に限らず、「人生のキャリア」、つまり家庭や趣味など生活人としての自分を含めた「キャリア」を扱う研修について改めて考えることとなり、代表の高橋や社内メンバーと議論を重ね、ワークのテストを行いながら、秋から年末にかけて大がかりな開発を進めてきました。また、研修当日は、私自身も現地で参加しました。

もともと私は、就職活動の際にも前職時代にも「キャリア」という言葉には何度も触れていましたが、自分のキャリアについていざ考えようとすると、自分のことなのにどこかぼんやりしていて、正直、考えるのをやや億劫に感じてしまうことが多かったです。

一方、私が当社に転職したときのことを振り返ると、自己理解を通じて自分の価値観を明確にし、ライフ(自身の結婚)と絡めながら、今後の仕事(キャリア)について考えていたことを思い出しました。

今回のキャリア研修は、そうした自分自身の経験と重なる部分が多く、開発に関わる中で、次第に強い興味を持つようになりました。

その過程で考えたことや気づいたことを、メンバーコラムとして書いてみたいと思います。

「キャリアって、何?」への答え

まず率直に感じたのは、「キャリアとは何か」ということを、私自身がよく分かっていなかったということです。

これまでの私は、「キャリア」と聞くと、職歴や昇進、将来の目標や役職のようなものを漠然と思い浮かべていました。しかし、高橋から「キャリア」の定義についての話があった際、careerの語源は実は「荷車の通り道」と聞き、はっとしました。「キャリア」とは、「人生の轍」や「自分の足跡」であり、生まれてから経験したすべての出来事を含むもの、つまり「これまで(過去)とこれから(未来)をつなぐ道のり」だったのです。

相互インタビューワークで感じたこと

今回のキャリア研修の最初のワークでは、仕事に限らず、プライベートも含めて、「自分は生まれてからこれまでにどんな転機があったのか」「その時、どんな感情だったのか」といったことを相互インタビューし合うワークがあり、私も実際に参加しました。

「仕事」だけでなく、「人生全般」で考えてよいということで、私生活も含めて、感情の動きが特に大きかった印象的な出来事にアプローチすることができ、自分にとっての「大切な一歩(足跡)」を、改めて思い出せた感覚がありました。(聴き手の方が聴き上手で、こちらが終始リラックスしながらお話しできたのもありがたかったです。)

また、自分が聴き手のときには、話し手のお話にしっかり耳を傾けながらメモを取ることを意識しました。話し手の方の経験を掘り下げることで、お相手の人柄に触れられたのも印象的でした。

一人ひとり歩んできた人生が違うので、改めて「キャリア」というのはとても奥が深いなと感じました。

キャリアデザインは「計画」ではない

もう一つ印象的だったのは、「キャリアデザインとは、単に計画を立てることではない」という考え方です。

実は、研修設計を進めていく上で先方からいただいたお話の中で、「先の見えにくい時代には計画が立てづらく、5年後、10年後などのキャリアプランをきっちり描こうとしても難しいため、研修参加者にとって負担になってしまうのではないか」というご懸念がありました。(正直、私が参加者としての立場で考えてみても同意でした。)

そのため、今回のキャリア研修では、具体的な計画や目標を決めるのではなく、まずは自分の価値観を言語化してから、キャリアを「デザイン」していくというアプローチとなりました。

ちなみに、「デザイン」の定義について。高橋いわく、「デザイン」というと、「見た目の装飾」といった誤解が多いですが、designの本来の意味は「意図を明確にする」ことであり、つまり「『何のため』が分かる」ということなのだと説明がありました。これも、私にとって新たな学びでした。

本研修では、自分の価値観(≒「何のため?」という目的)に基づいて、最終的に自分が目指したい姿に近づくために自らを「アップグレード」するという観点で、参加者の方各々がこれからの人生(≒キャリア)について考えていきました。また、もし日常に「ひと匙加える」としたら何ができるか、という視点で今の仕事や生活を見つめなおし、具体的な打ち手を書き出していくワークを実施しました。

研修事後のアンケートには、この「ひと匙加える」ワークがよかったというコメントが複数の方からありました。
結果的に、仕事でタスクを処理するスキルや知識、人間関係なども、日々の行動や選択は自分次第で少しずつ変えていけるものであるという前向きな気づきを、参加者自身が得られたのだと感じました。

キャリアは、自分でつくっていくもの

今回のキャリア研修を通して、「キャリア」というのは、仕事をしている人だけでなく、人生の中であらゆる選択を何度も積み重ねてきたすべての人にあるものなのだと気づきました。

人生を見つめなおし、今いる会社や、今自分がしている仕事、今の自分の環境に、自分なりの意味づけをしていくことによって、より納得感を持って前向きに生きられる人が増える研修なのではないかと、個人的には思いました。

研修という「立ち止まる時間」があることで、自分のこれまでと、これからをつなげて考えることができる。この「キャリア研修」には、大きな意味があると感じました。

最後に、少し余談です。最近、プライベートで友人と「デザインとアートの違い」について話す機会がありました。

デザインは、誰かに伝わり、認知されることが前提で、そこには目的や答えが存在します。一方、アートは、何を表現してもよく、自由で、正解もありません。

そう考えると、今回の研修は、実は「キャリア“アート”研修」でもあったのかもしれません。

研修の最後のワークには「私の物語をつくる」というものがあり参加者の方々が各々に手書きの絵や文章で、物語をつくる時間がありました。みなさん、少し照れくさそうないきいきとした表情で、物語を互いに発表しあっていた様子が、私の心に強く残りました。

今の時代、AIを使って何でもつくれそうとも思う一方、手書きならではの温度感とエネルギーの高まりはやはり特別なのだなと改めて感じました。

自分がつくった物語をベースに、AIを使ってブラッシュアップしてみるといったワークの開発も、面白いかもしれません。

エンゲージできるキャリアを描く-キャリアデザイン-

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