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事例:コロナ禍での「懇親」のために当社が実際に行ったこと

こんにちは、インターンの越前屋です。学生卒業とともにカレイドでのインターン卒業が迫っており、最後のコラムになりそうです。

オンライン化で「懇親」案件が増えている

先日、高橋が「懇親」に関するコラムを書きました。
当社は、「学び」を提供する事業者ですから、学習目的のないチームビルディングには適した解決策を持たないと考えてきました。ところが、昨今のコロナの影響により、「懇親」への需要がかつてなく高まっている一方で、「これは」という解決策がないという声がありました。このような現状に対し、当社の得意とするゲーム研修の知見、また、オンライン研修の展開の過程で獲得してきたノウハウを活かせるのではないかという思いから、多くのお客様とオンラインでの懇親という問題解決に取り組んできました。次項で3つの実例をご紹介させていただきます。

実例「懇親」ケース×3

まず1つ目は内定者研修です。人と人とのつながりを大事にする価値観を持った組織なのですが、コロナ禍でのやむを得ないオンライン化の急進により、内定者間での関係性構築がこれまで通りにはいかず、このままでは入社後に孤立が生まれてしまうのではないかという懸念を抱かれていました。そこで、10月の内定者研修で懇親を目的として当社へのご相談があり導入に至りました。

次に2つ目は新人のフォローアップ研修です。これは、1つ目で懸念していたような、新人同士の関係性不足による孤独が顕在化してしまったことへの打ち手として導入されました。20卒の新人はまさにコロナ禍での入社となったため、同期の顔や名前がわからないまま配属され、孤独を感じながら仕事をするということも多かったようです。研修に懇親を組み込んだことにより、実際にアンケートでは「悩みや不安が軽くなった」「将来に対して明るく捉えられるようになった」といった多数の安心の声が見られ、職場でのメンタルヘルスというところにかなり力を発揮しました。

最後に3つ目は来月の新入社員研修です。これは、1つ目の内定者研修と2つ目のフォローアップ研修の、ちょうど間の時期に相当するところでの実施となります。新人が入社するにあたって、懇親に力を注がれた例です。

コロナ禍によって、やはり人間関係の構築に悩みを抱える新人、そしてその方法を模索される人材開発の担当者様が格段に増えていることは、この1年間の大きなトレンドでしょう。これまで出社やイベントの際に顔を合わせて行っていた気軽なやり取りがなくなり、これが職場にかなり影響をもたらしていることが伺えます。

では実際に当社がどうやってアプローチしたのかというと

当社は、こうした「懇親」へのアプローチを3段階に分けて考えました。

1段階目は、相手に興味を持つことです。
興味のない相手との雑談は苦痛でしょう。そこで、当社では参加者同士の興味を促すための仕組みづくりとして、初めにクイズツールと、作りこんだガイドスライドを用いて、ゲーム感覚の導入を行いました。これにより、ゲーム感覚で相手のことを知り、「これについてもっと聞いてみたい」という気持ちを仕掛けます。実際に「話しやすくなった」という感想が寄せられています。

2段階目は、顔見知りを増やすことです。
次に小集団に分かれて雑談をします。前の段階で相手に興味を持っているので、対話の際に話題があり話が弾みました。この状態で雑談することで顔見知り関係が構築されやすくなります。

3段階目は、関係性を深めることです。
最後に、相手を知った後の段階として、信頼関係の構築にアプローチします。ここの手法はお客様ごとに様々ですが、たとえばある事例では他己紹介を行いました。これは私もなるほどと思ったのですが、他己紹介には、他者が自分を紹介することで、自分を理解してくれているという安心感をもらたす効果があります。他にも、悩みや不安の共有によって関係性を深めていくなど、派生したバージョンがありますので気になる方はお尋ねください。

「春から新入社員」として懇親の場での仕組みが切実に欲しい

実際に私は、まさに来月から新入社員として迎えていただく立場にあります。周囲の同級生に話を聞くと、程度の差はあれどもやはり、同期の顔も名前も知らない、先輩たちは入社前に顔合わせしていたけれど私はできていない、というところに不安を抱えている傾向が強く、しばしば話題に上ります。入社後も出社せずにリモートで働く状況が続くことを考えると、気軽に話せて心の支えとなるような同期がいたらとても心強いので、今回ご紹介したような研修での「懇親」へのアプローチは、率直に言ってうらやましいな、と思っています。

だからといって、初対面で「では仲良くなってください!」とオンラインの場だけを与えられても、必ずしも盛り上がらないのが現実です。形式的で簡単な自己紹介の後の雑談では、なかなか話題が見つからずに困ってしまいます。さらに、オンラインではオフラインよりも沈黙が怖く感じる一方で、タイミングが被りがちなので発言しづらいという板挟みで、雑談がより苦になっていまいがちでもあります。ですから、特にオンラインでは、「懇親」に仕組みが必要だというのは実感を持って頷ける部分です。

カレイドはゲーム研修やその他講義・ワークの研修を数多く設計してきたことから、この「仕組みづくり」が得意だと思っています。このようなトレンドをとらえ、ノウハウを生かしながら今の人材開発における問題に尽力していきたいと思っています。

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