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ビジネスゲームの開発で気をつける必要がある、協力型ゲームに潜む「奉行問題」

協力ゲームを楽しめるか?

ゲームの中には「協力ゲーム」と呼ばれるジャンルがあります。
協力型ゲームとは、複数人で協力し、共通のゴールの達成を目指して行うゲームを指します。当社が提供しているゲームには、個人で勝ちを目指すものもありますが、テーブルのメンバー全員で好成績を収めることを目的としたものも多くあります。

みんなで話し合いながら進める協力型ゲームは一般的には、一緒にゲームをする人たちと仲間になり多くのコミュニケーションをとることができて楽しいものです。

しかし、時に特定の人を除いて大多数が楽しめないという事態にしばしば陥ります。

それを俗に奉行問題と呼びます。

奉行問題とは

奉行問題は、グループの1人が自分の意見を他者におしつけ、自分が思うままにゲームを仕切ってしまい、他の参加者にとってゲームが全く楽しめなくなる問題のことを言います。
ちなみに「奉行」とは武家時代に、上の命を受けて事務を担任した、一部局の長官のことを指します。勘定奉行などは聞いたことがありますよね。
いわゆる「声の大きい」参加者が生まれてしまう問題です。

誰もがゲームをうまく進めようと考えを持っています。「奉行」の意見が正しいこともありますが、特定の1人が計画通りに進めようとして他の人の意見を無視すれば、グループとして不満がたまりゲームの結果にかかわらず楽しくないでしょう。

奉行問題の原因

奉行問題の原因は大きく二つに分けられます。

  • 参加者の人柄
  • ゲームの性質

まず、単純に原因が参加者の人柄に問題がある場合です。
ゲームに勝つことばかりに集中して、自分の考えが正しいと貫く人がいる場合、ゲームのシステムやルールに問題がなくても奉行問題が発生してしまいます。
熱中して取り組むのはいいことですが、基本的に協力型ゲームの場合は、ゲームの参加者全員が楽しめるように周りに配慮する必要がある点、心に留めておきたいものです。

しかし2つ目に書いた通り、メンバー全員の人柄に関わらず問題が起きることがあります。
その場合、根本的に、ゲームの性質上協力型がふさわしくなかったことが考えられます。

協力型ゲームでは協力することが勝利への近道にならなくてはならない

“ゲームの性質上”と言いましたが、協力型ゲームに相応しい/相応しくないというのは一体どういうことでしょうか。
協力型ゲームである以上、勝つために「協力する必要」があります。勝つために取るべき行動の正解が決まりきっていたら、ゲームの知識を持っている人、熟達者がチームを仕切って当然になり、その人が指示する通りにやれば勝てるということになってしまいます。
一方、各々が戦略を考えて仲間と議論をする余地があり、話し合うことが勝利につながるなら、ゲームのシステムによって自ずと協力を促すことが可能です。

協力型ゲームという形式をとる以上は特定の個人の行動によってのみでは勝てないようなゲーム設計が必要になります。逆に言えば奉行問題が起こってしまったときはそのゲームのどの部分に問題があるのか考えてみるというのも面白いかもしれません。

ビジネスゲームにおける奉行問題

参加者にとって勝つことが第一目的ではなく学びが求められるビジネスゲームにおいて、奉行問題は必ず考慮されなければなりません。

当社で開発するビジネスゲームでは、開発途中で奉行問題の発生を危惧してルールを考え直すことがあります。というのも通常のボードゲームに比べてビジネスゲーム研修における奉行問題の発生はかなりクリティカルな問題になる危険性があるためです。

研修で利用するビジネスゲームで奉行問題が発生した場合、参加者に均等に学びの機会を提供できていないことになります。

またビジネスゲームにおいては通常のゲームと同様、あるいはそれ以上に奉行問題が発生しやすいという点も、慎重にならざるを得ない理由の一つです。

ビジネスゲームでは、もともとの知識量、経験が多い人ほどゲームにおいて「強者」になる可能性が高いです。しかし、多くの学びを得てほしいのはむしろ知識量や経験が少ない人、すなわちそのゲームに弱い人です。私たちはゲームを開発する立場上こうした点に常に配慮して参加者全員にとって学びが深いコンテンツになること、なおかつゲームとして面白いものになることに配慮して開発を行っています。

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