ビジネスゲーム研修で企業内人材育成の内製化を支援 | カレイドソリューションズ - ゲーム研修のレベル感について

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ゲーム研修のレベル感について

ゲーム研修は新卒向けに使われることもあり、大卒のみならず高卒や院卒なども含めて使われることも増えています。こうした際に、レベルが適切かという質問をいただくことが増えました。今回はレベル感について書きたいと思います。

研修の、特にゲームの「レベル」という場合、多くの場合、難易度を指しています。難易度の高低に関する質問に答えるにはいくつかの場合分けが必要です。

  • ゲームの仕組み
  • ルールの情報量
  • メタファの親和性
  • 思考の深度
  • 参加人数

といったところがゲームの難易度を決めることが多いと考えています。今回は、よく質問をいただく「段取りチキン」を例に挙げて、それぞれについて簡単に書いておきたいと思います。

ゲームの仕組み

当社がビジネスゲームを開発する際には、市販のボードゲームの年齢設定と過去の開発・実施実績をベースに考えています。当社のゲーム研修は一部の経営シミュレーションを除いて「8歳以上」もしくは「6歳以上」で作成しています。ボードゲームの年齢設定における「8歳以上」とは「何度かやれば8歳でもできるようになる」という水準です。

研修のゲームの参加者は若くても18歳くらいと想定しており、その対象者が初見でルールを理解できるのが「8歳以上」という経験則からです。

例えば、「段取りチキン」は昔からある「ウミガメのスープ」のような水平思考をベースに段取りの仕組みを取り入れたゲームですが、「ウミガメのスープ」は、小学校5年生でも楽しく進められることが確認できています。その点で、10歳程度でもできる仕組みになっていると言えるでしょう。(それでも難しい部分は、手順を理解するためのエイドを作成してあります。)

ルールの情報量

ルールの情報量は多くなればなるほど、理解が難しくなります。昨今、当社が取り組んできた「買取型」のコンテンツは、1時間で終わることを志向しているため、ルール説明に多くの時間を避けません。このため、大半のゲームはルールが極めて簡単になっています。段取りチキンも、10分もかからずに説明できるような情報量の少なさになっています。

メタファの親和性

次に、メタファの親和性です。一般的に経験がない分野をテーマにしたものであればあるほど、理解が難しくなります。人は、自分が過去に経験したものをレンズに、現実を理解しますので、それが働かない場合、理解が難しい場合があります。

当社は「ビジネス」をテーマにしたビジネスゲームを開発しています。このため、ビジネスに馴染みがない、組織の新規参入者には難易度が高いとも考えられます。ただし、この点については、組織の新規参入者が適切に組織社会化するために、教えなくてはならない項目です。ここについては、対象者がイメージしやすいように場面設定などを解説するなどの工夫が必要かもしれません。また、研修で教える方々が思うほど、新卒は社会が分かっていないわけではありません。就業体験などを中学生の頃から積んでいたり、アルバイト・インターンシップなどの経験がある新卒者も増えており、それを前提とした研修設計も依頼されることもあるほどです。

段取りチキンでは、ビジネス感の強い用語に、平易な表現で読み替えた対照表を裏で用意し、高卒者対応ができるようにしています。

また、解くことに専門知識が必要なものもあります。例えば、「残された酸素ボンベ」で紹介されている「nocobon」は科学と社会をつなぐという考え方のもとに開発され、高校レベルの知識が必要としています。なお、当社の場合は、「常識」を超えた専門知識が必要なものはその場でインプットを行う仕組みがあります。例えば、財務の研修であれば、財務の最低限のインプットを行ってからゲームに入ることで「前提」が揃うようにしてあります。

思考の深度

研修は、考えさせてなんぼ。なので、ここの難易度は譲れないところです。段取りチキンの場合は、幅広く可能性を考え、質問によって絞り込んでいくことが求められますが、ここの難易度が低くては何のための研修なのかわかりません。コアの活動については適切な難易度であることが求められます。

適切な難易度というのもこれまた難しいですが、段取りチキンでは、「観点カード」が用意されていることと、「非現実的ではない」実事例を多数用いていることが、適切な難易度につながっているように思います。なお、補足すると、水平思考のゲームでは、実は主人公が神話の住人だったとか、舞台設定が突然戦時中に移動したりといった非現実性があることがあります。それと比べるとある程度狭い範囲の中で考えることができるようになっているのです。

参加人数

最後に、参加人数です。一人で考えるよりもみんなと考える方が答えに手が届きやすい。そういうことはないでしょうか。先日、当社の小川が「発達の最近接領域」について書きました。参加者が多ければ、他者の考え方を触媒に、答えに手が届きやすくなります。段取りチキンでは、適切な人数として4名を推奨しています。もし、難易度がそれでも高いと感じた場合は、5名にするなどの工夫ができます。

難しい、と感じた場合は、どの部分が難しいのか、そしてそれに対してどのような対処が可能なのかを是非考えてみてください。

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