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管理会計研修の発掘【温故知新PJT】

当社では、財務会計のゲーム研修を2009年早々に開発し、それに紐づく講義部分も作成していました。ただ、会社において財務会計までは必要がなく、いわゆる「計数感覚(ナンバーセンス)」や「収益や利益の仕組み」だけが学習目標というケースは比較的多く、新入社員研修ですと、そのあたりまでができたら十分と考えている会社も多いのが実際です。

そうした際に、仕入れて、売って、回収するという基本のビジネスサイクルももちろんありますが、回収までもいらないというケースがあります。仕入れて売ってのみで良い。そして、更にいうと、売る際の行動量の重要性や価格政策などは学ばせたい、給料分を稼ぐ意識を持たせたいというニーズがあるのです。

こうしたニーズの中で、どういったものを学習目標として据えるべきかというと、

  • 単価×数量の考え方
  • 変動費の考え方
  • 固定費の考え方
  • 損益分岐点の考え方

といったものになり、それらは「管理会計」の用語になるのです。変動費とは、固定費とは、限界利益とは、損益分岐点とは、販売目標・利益目標をどのように設定するか、といったことが学習できます。

もちろん、講義だけではなく、ワークも入ります。ワークは「ラーメン店”華麗堂”」の客単価・客数や変動費・固定費等を見つつ、損益分岐点を弾いたり、新商品の価格を決定するといったものを用意しています。さらに、ゲーム「コーヒーブレイク」と連動させることもできます。管理会計というラベルを用いるか否かはご判断ですが、これによって管理会計モジュールとして、管理会計の初歩的な研修ができるようになりました。

私は、管理会計にはさほど明るくなかったので、大学のエクステンションセンターに入学して、経営学科の授業を受けたり、管理会計の書籍で独学し、初歩的な管理会計の研修を開発しました。

本研修は、2010年頃にベアリングの会社で導入され、その後、とある会社の次世代リーダーコース、更には、また別なベアリングの会社や人材業などで導入され、2023年には某物流企業の次世代リーダーコースでも導入いただくことになりました。その間の進化としては、私がエクセルシミュレーションに詳しくなったことで、エクセルをシミュレーターとして利用*しながら管理会計を構造化できるようになったこともあります。

また、本件につながるものとしては、「ビジネスモデル」があります。「コーヒーブレイク」もしかりですが、管理会計を見つめることは、ひいてはビジネスモデルを見つめることに繋がります。私は2011年位にビジネスモデル勉強会というのを有志を集めて開催していましたが、その知見は将来的に「ビジネスモデルキャンバス(BMC)」の認知度が上がった際に、思考がつながり、ずっとも3rdシーズンのネタとしてのビジネスモデルに関するコンテンツの開発に仕掛かったり、ずっとも休止の後には、ビジネスモデルキャンバス補助ツールとしてリリースを行うことにつながりました。

*当社では、2015年に某社からエクセルとパワーポイントの研修のご発注を頂き、エクセルについてもコンテンツ開発をしたことがあります。こちらも、ほぼお蔵入りをしておりますので、いつかまたコラムを書きたいと思います。

管理会計基礎研修

管理会計ゲーム「コーヒーブレイク」

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