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興味を持ってもらえる「ホウレンソウ」の講義とは?【温故知新PJT】

私は、講義のスライドを作る際に、いくつかの暗黙のチェックポイントを持っています。講義というと「退屈」「つまらない」といったイメージを持たれがちです。

しかし、本来は学習は楽しいもの。手法に凝らなくたって、「へぇ」という話が聴ければ惹きつけることはできるんです。

好奇心を持って聞いてもらうには

好奇心を持って聞いてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。そうしたことを理解するためには「好奇心の仕組み」を知るとよいのは間違いありません。なので、以前私は好奇心について調べていました。

好奇心にも研究があります。まず、足らない知識を埋めること。次に、驚異に触れること、次に、他者の思考や行動、最後に高揚をもたらすものといったところが意識すべきポイントです。情報が足らないと感じると、知っておくべきだぞと感じますね。また、カオスな状況に陥っている場合、その不快感を解消するために、現状を正しく認識したいと感じるでしょう。また、刺激がない場合に、刺激が欲しくなったりもするでしょう。また、好きな人がそっけないしぐさをしたりしたら、気になってたまらなくなるでしょう。興味のある方は、バーラインやローウェンスタインの研究を検索してみてください。

こうした心の働きを踏まえて、自分なりのチェックポイントを設けています。まず、誰でも知っているような内容は興味を持ってもらえません。ここでは「一般的にはこうだよね、でも本当はこうじゃないの?」といったユニークな切り口を提示することです。また、次に「そもそもこれってなんだっけ」という揺さぶりをかけることです。あまりに当たり前すぎて、疑問を持たないことは多々あります。それをあえて聞いてみたりするのです。また、表現で危機感を煽ることもあります。人はネガティブ表現の方が不安になるのです(多用すると心理的に安全ではない研修になってしまいますので注意)。最後に、相手目線で考えて、ひとたび覚えたら当たり前すぎて忘れてしまうけど、初めて学ぶときには躓きがちなものや、つい見落とされがちなものに言及することです。

退屈になりがちな研修に「好奇心」を持たせるには

ホウレンソウなどは、退屈な講義になりがちな研修の最たるものだと思います。ホウレンソウは認知度の高いビジネス用語で、学生でも大抵の学生は知っているように思います。一方、それが何なのか、どう適用すればうまくいくのか、どんなときに機能しないのかといった実運用面では不安がある人が多い。こうしたときに、先ほどの好奇心のフレームワークが参考になるのです。

当社のホウレンソウの研修では、まず「ホウレンソウって何?」というところで、報告と連絡と相談の弁別を試みます。ホウレンソウの総体を知るには、その構成要素を理解していないと話になりませんが、報告と連絡と相談の意味の違いを説明できる人は少数派だということが分かっています。次に、順序などを聴いてもよいでしょう。意外とできなかったりします。更に、メタに捉えて、ホウレンソウというのは、仕事においてこちらから働きかけるものです。逆に、上司から仕事を受けるときの作法はないのでしょうか。このように仕事の受任があるからそれに対するホウレンソウが対応するというような仕組みについても理解が及んでいないことがあります。このあたりを網羅していくと「段取り」と「ホウレンソウ」は密接に絡み合ってきます。

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更には、ホウレンソウはやらないよりはやった方が良いですが、やることがプラスにならないこともあります。過ぎたるは及ばざるがごとしです。私たちの研修では、「嫌われるホウレンソウ」などについても言及しています。「嫌われる」という危機感を煽るワードは、関心を惹起します。

【関連コラム】嫌われてしまう10のホウレンソウ

このように、私たちは、「ホウレンソウ」のようにありきたりなテーマであっても、基礎研究の上に立脚した好奇心を満たしうる講義を提供します。だから、「たかがホウレンソウ研修」であっても外注しようと思っていただけるのです。

こうした話は、このコラムのように、実に2008年(創業の年)から登場していて、そこからもう16年もこの技術を磨き続けているわけです。熟練しないわけがありません。

当社のホウレンソウ研修は、サイトに公開しておりますが、見た目は非常にシンプルです。ただ、一般的な研修とは違う一癖ある内容ですので、もしご興味がありましたらご覧ください。

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