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ダイバーシティ研修を開発した際の雑感

2018年、とある会社様向けにダイバーシティ研修ゲームの開発を行いました。

この会社様では、その時点では男性中心の比較的同質的な運営が行われており、なかなか女性営業が定着しないというお悩みを抱えていらっしゃいました。

本件では、当社の女性メンバー陣による女性営業へのインタビューなどを踏まえ、ワークを開発しました。本ワークの開発は実に示唆に富む経験で、いくつも記事がかけるのですが、今回はゲーム的な部分について書きます。

本件では、さほどゲーム然とした作りにはしなかったのと、すべて実装はしなかったのですが、個人的に当時注目していたゲーム的な表現方法を用いました。ドイツのボードゲーム2つ(確か、ミヒャエル・シャハト作の黄金都市というゲームと、アンドールの伝説というゲームだと思います)をした際に感銘を受けたものです。ボードゲームの手法には、最近名前がつくようになっていますが、その表現方法にはなんという名前がついているのかはわかりません。また、その表現方法が今も生き残っているのかはわからないのですが面白い手法だったので、紹介します。

カードの表と裏を使い、カードをめくって横に置くことで、まるで本のようにカードを用いるのが上記「黄金都市」で用いられていた手法です。左には指示、右には事例といった組み合わせにします。

これによって、研修参加者に指示をするのが講師ではなくカードとなり、更に「先に全部ルールを聞くのではなく成熟に応じて、新しいルールがわかる」というレベルデザインができるのです。「アンドールの伝説」というゲームでは、これがより洗練されていて、過去に作った複雑なゲームを全部作り直したくなったほどです。

また、だったらカードではなく冊子でよいという声もありそうですが、カードにすることで、ランダム性が出せます。例えば、Aという指示に対して、カードの順序によって、Bに対処することもあればCに対処することもあるという具合に。(本開発では、時間の関係でカードの枚数が減り、思ったようにはならなかったですが、)

研修はゲームだけでは完結しませんから、本件では、上記のゲームに加えて考え抜いたワークシートを併用した結果、秀逸なポジションチェンジを促すように作れました。また機会があればご紹介できればと思います。

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