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サプライチェーンを学ぶカードゲームの開発

とある会社から依頼を受け、「サプライチェーン」を学習するカードゲームを開発した。
提携先に配慮し、開発背景などは書けないが、せっかく作ったものなので、ログを残しておきたい。

自社の置かれる環境を生態系として捉える

ビジネスでは外部環境と内部環境の理解が求められる。ただ、内部・外部の線引きはやや曖昧である。狭義には、「内」は自社を指すだろうが、自社の生態系には、サプライヤや顧客が必ず関与する。こう考えると、サプライチェーン全体は内部環境とも外部環境とも言いにくいのである。そのいいにくさの理由は、サプライチェーン全体を自社と捉えるか否かにある。

大前研一は書籍「ロシアショック」において、旧ソでは、旧東諸国は一国が一機能を持ち、機能分業を行っていたという。ロシアの立場としては、旧ソ全体を内部と捉えていたわけだ。

M&Aでは、自社の上・下流の会社を買収する垂直統合は多いし、アパレルのSPAのように上流から下流を一気通貫で扱うビジネスもある。そうしたことを踏まえると、自社だけを見て内部環境とすべきかはやや悩ましい。

サプライチェーン全体を見ないと経営はわからない。例えば外注することは、お金を使うことで自社で持つべき機能を買うことと同義だ。例えば、研修会社でいうと、顧客の人材開発部門のサプライチェーンの一部を担っているとも考えられるのだ。

サプライチェーンのゲームの内容

このゲームでは、3つの段階を踏んでサプライチェーンを理解する。サプライチェーンから最終製品を特定する、上流・下流の隙間を埋める、複数の会社・複数の商製品で構成された図を描く。

このうち、3つの段階を網羅するスライドを作成し、2つ目の段階にゲーム的な要素を持たせた。

その結果、自社のビジネスの前後工程の理解という果実が得られる。もう少し書きたいこともあるが、本ツールは残念ながら独占販売になっているため、詳細は書けない。


本コラムは2018年12月に書いた下書きを公開したものです。

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