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研修で使えるかも!?”紙ペンゲーム”というジャンル

紙ペンゲームというゲームのジャンルがある。文字通り紙とペンを使って行うゲームである。紙ペンゲームは研修ゲームと相性が良い。様々な可能性を秘めていると思うので、備忘として書いておきたい。

必要なものは紙とペンだけ

紙ペンゲームでは、紙とペンを使う。ペンは自前で準備するので、必要なのは紙だけだ。昔ながらのものとしては「マルバツ」などがあるだろう。ただ、マルバツでは市販はできない。なので、いろいろと工夫を凝らすことになる。紙ペンゲームを購入すると、メモ帳のような紙の束だけが入っていてはじめは面食らった。

紙といっても白紙ではない。この「紙」にゲームが印刷されている。カードがいらない、チップもいらない、コマもいらない、サイコロもいらない、ということだ(あるものももちろんある)。

セッティングが簡単なので、研修の現場では非常にやりやすい。

紙ペンゲームではないかという観点で研修ツールを見る

新しいカテゴリーの名称を聞いて、改めて考えてみると、実は自分がしていたこともそのカテゴリーに入れられると感じることがある。先日、個展を実施したが、その際に当社の歴史を振り返る機会があった。その結果、少なくとも3つのゲームが「紙ペンゲーム」ともいえると気づいた。

まず1つ目は、ご存知の方も多い「パースペクティブ」である。このゲームは紙とペンしか使わない。

2つ目は、2009年に開発したキャリア研修向けのゲームだ(リンク先はとても古い)。そのゲームでは、自分が持っている時間をスキルに割り振る。行うことは、紙のマスを埋めるだけ。マスを埋める活動がキャリアを構築する活動と重なり、マスを埋めて、スキルが溜まると成果が出るようになっていく。一方、20代の専門性30代の経験といったものを積み重ねていかなければ、キャリアは途中でストップしてしまうゲームである。(代表的なご利用例としては、セプテーニ様で、当時のご担当の平岩様にインタビュー記事もいただいた。)

3つ目は、「クリティカルパス」を理解するゲームだ。名前がないと説明しにくいので、「クリパ」とでも呼んでおこう。クリパは、3日間の段取りを短時間で行う。1日ごとに行動の選択肢が提示されるので、その日にどの行動をとるかを決定する。そしてマスを塗りつぶす。そしてホウレンソウを行う場合、ホウレンソウの時間の分も塗りつぶす。

こうすると、タスクが完了できた、できなかったという結果が出る。ホウレンソウをして左側を完了できていれば次の日はすっきりした状態でタスクを始められる。

紙ペンにできないかと考えてみる

「5Days」という当社が開発したゲームがある。文字通り、5日間で成果を出すゲームだ。その点では、上記のクリパと似ている。

このゲームは、紙ペンではない。しかし、紙ペンにできないかと考えると、紙ペンゲームにできてしまう。もともとは、ボードやチップがあるボードゲームだ。全体で共有される上司のスケジュールと、個人のスケジュールがボードになっていて、スケジュールに自分の色のチップを置いていく。働きすぎたり、ストレスがかかることをすると、ワークライフバランスが悪化する。そうならないように他者と話し合いながらバランスを取っていくものであった。

紙ペンゲームは模倣されやすいのが欠点

当社の歴史は、ある意味で模倣との戦いの歴史でもある。紙ペンゲームは、特に模倣しやすい。これは私たちのビジネスとは相性が悪い。この点の対策は長年のことなので、しっかりと行っているのだが、それについてはまたの機会に書きたい。


本コラムは2019年6月に「ずっとも」シリーズの開発中での開発会議の中で下書きしたものを微調整して公開したものです。その点で、多少古い記載があります。

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