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インストラクションとティーチングの違いとは-教える技術(2)-

前回、部下指導(当社は部下支援と呼んでいます。)において、「仲間」になるための会話が必要だという話を書きました。

もちろん、部下支援において「会話」は「インストラクション」や「ティーチング」よりも「手前」の話なので、会話だけが重要なわけではなく、インストラクションとティーチングも重要です。

今回は、本題となる「インストラクションとティーチング」についてです。いずれも重要な概念ですが、ティーチングとインストラクションの違いは意外に思えるほどに区別されていません。(このため、私は二つを合わせて「広義のティーチング」と呼ぶことがあります。

よく「ティーチング」「コーチング」「カウンセリング」とか「ティーチング」「コーチング」「フィードバック」といったフレームワークを目にしますが、そこには「インストラクション」は見落とされていることが多いように思います。

まず、ここから整理しましょう。

ティーチングとは

(狭義の)ティーチングとは「知識付与」のことです。知識付与は、e-learningや一方通行の講義、上司や先輩からの薫陶などで行います。最近は技術の進化によって、e-learningがその多くの役割を担いつつあります。

インストラクションとは

逆に、インストラクションとは「指示命令」のことです。指示命令には、文字通り指示命令することと、指示通りに相手を動かすことを含みます。

「教える」には両方が欠かせない

ティーチングとインストラクションは両輪です。知識だけをティーチングしても指示がないため、仕事はできません。適切なインストラクションが必要なのです。

逆に、インストラクションをしても知識がなければ仕事はできません。知識や専門性が足らない場合は、インストラクションより先にティーチングを行う必要があります。

仕事を進める上では、ティーチングよりもインストラクションが肝です。

「ティーチングがうまくいかない」といった場合に、「狭義のティーチングのことかな、インストラクションなのかな」と考える必要があります。

このところのお仕事において、「手前の会話」と「インストラクション」、この2者への注目度合いが高まってきている気がします。

次回は、「指示命令」について少し掘り下げようと思います。

「教える」の手前にあるもの-教える技術(1)-

指示命令には段階がある-教える技術(3)-

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