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COLUMN

ビッグファイブを用いたコミュニケーション研修の進め方

相手に合わせた対応を学ぶコミュニケーション研修で用いる手法として、「ビッグファイブ」の凄さを性格心理学のルネサンス:五因子モデル(ビッグファイブ)として、紹介しました。今回は、性格心理学を用いた研修の進め方を解説します。もちろん、対象や目的・目標によって内容は変わりますが、ある程度普遍的な内容になっていると思います。

導入

性格心理学を用いた研修は、自己理解・他者理解・相互理解という順に進みます。もちろん、研修ですので、導入から始まります。

当社の鉄板アイスブレイク

当社の場合、アイスブレイクとして、自己紹介をします。自己紹介といっても単なる自己紹介ではありません。性格の学習につながるような仕掛けを埋め込みます。その際に、自己理解をしていない多くの場合、自分自身ではなく、自分を形作った、例えば「学校」「経歴」といった社会的なアイコンで説明してしまいます。この背景は、自己を説明する言葉を持たないことと、自己を説明したくないという自己開示への否定的姿勢があります。研修は、自己を説明しうるフレームワークがあることと、自己開示が他者との相互理解を促すことを体感してから始まります。

物事に対する反応から違いを理解する

しかしどうしても自分と人は違うということが理解できていない人もまだいます。なので、違っていることを理解するために、「感情」についてそれを引き起こす原因を書き起こして共有し、質問しあうというワークを行います。ここで、同じ感情であっても、それを引き起こす原因が違っていることがわかり、人による物事の感じ方の違いや、あなたが「普通ではない」存在で、それぞれが個性的であるという基本認識を確認します。

自己理解から始める

性格心理学を用いる研修は自己理解・他者理解・相互理解という順に進みます。第一歩は、自己理解です。

診断する前に詳細を説明しない

はじめに、診断を行いますが、性格の診断を行う際には順序があります。フレームワークやその読み解き方を先に知ってしまうと、結果を操作できてしまうことがあるため、まずはできる限り説明をせずに診断を実施します。

講義/性格の理解

その後、簡単に性格心理学の歴史的な話をした上で、次に性格を表す因子(特性)を説明します。この説明は心理学用語でやや難しいので、因子が強い人だけをグルーピングして(教室内では前にでてきてもらいますが、オンラインではカメラオンにします)、どんな人たちかを知ります。

そして、その因子が日常生活で強く表れたエピソードを書いて共有します。こうした自己理解を行います。ここまでが自己理解のセッションです。

他者理解

自己理解をしても、他者理解ができるとは限りません。日常生活では、コミュニケーションを取る相手が診断を済ませていたり、その結果を開示していることはないためです。他者理解をするためには、相手の見える部分を観察し、そこから帰納的に見えない部分を推察していく必要があります。この際に、ビッグファイブ等、性格心理学のフレームワークを羅針盤とします。

ここでは、例えば芸能人などの誰でも知っている人物がどのような因子の強い人かを判断します。他者の因子を推測し、推測した因子から性格を予想し、その性格から対応方法を考えてたりします。また、当社では、独自開発したケース集を用い、行動例を因子と線でつなげたり、接点のある他者の行動から相手の性格を推測したりといったことを繰り返し、典型的な性格の他者を理解できるように訓練します。

ここからは、自己理解と他者理解を踏まえて、相互理解へと進みます。相互理解は性格だけを学んで十分とは限りませんので、いろいろな工夫をしています。ここまでかなりのノウハウをご紹介してきました。これまであまり具体的な研修の中身を書いてはこなかったのですが、もしこうしたコラムが面白いということでしたら別なものも頑張ってみますので、ご一報ください。まだまだ書きたいことはあるのですが、最近、他社様の目が厳しいところもございます。ここから後の研修内容はお問い合わせしていただいてご理解ください。

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