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ゲーム研修における”ずる”

当社では、あかんたぶるという一人でもできるビジネスゲームを提供しています。
研修参加者からたまに「つい、ずるしたくなりますね。」といわれます。また、研修中に様子を見ていると「あれ、今ずるしたかも」という場面を見ることがあります。一人でできることはこうしたズルを見張る人がいないということでもあります。ただ、もし仕組みが「ずる」を誘発しているなら何らか手を打たねばなりません。
人はどうして”ずる”をしてしまうのか。”ずる”はどのようなメカニズムで起こるのか。そんなことを考えているときに、ダン・アリエリーの「ずる-嘘とごまかしの行動経済学」を見つけました。ダン・アリエリーは「予想通りに不合理」などで有名な方ですので、ご存じの方も多いかもしれません。
そこでは、SMORC(Simple Model of Rational Crime:シンプルな合理的犯罪モデル)が紹介されていました。この理論は、自分の行動で得られる便益と費用を天秤に掛け、便益が勝るようであれば実行するというものです。ただ、実はこのモデルは現実世界ではそれほど機能しないそうです。
しかし、ゲーム研修ではずるが起こってしまう。これはなぜかを考えました。よく「研修は安全な場」と言う意識付けをします。この「安全」がずるをしても安全(=費用がかからない)を誘発してしまいかねないのではないかと感じました。
ゲーム研修における不正を減らすには、「誓約」「著名」「道徳心を呼び起こすもの」「監視」が必要だそうです。研修でできることは「誓約」かなと感じました。ワンステップ増えてしまいますが、ゲーム開始の直前に「社長就任式」のようなものを行ない、「不正行為を働きません」と書いた誓約書にサインさせる儀式を行うのが良いかもしれません。

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