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コミュ力ってどうやって育むの?~コミュ力を育む4つの原理~

企業では「コミュニケーションが大事」といわれます。企業では、コミュニケーションスキルとかヒューマンスキルという呼び名で、巷間では「コミュ力」という呼び名がついていますが、学問的には「ソーシャルスキル」と呼びます。

このソーシャルスキルは獲得するのに時間のかかるものではありますが、効果的に育むための原理があります。

キングとキルシェンバウムによると4つの学習原理

以下、リストです。

  1. 言語的説得
  2. オペラント条件付け
  3. モデリング
  4. リハーサル

 
学術用語なので、少し固い印象もあるかもしれませんが、比較的馴染みのある用語です。

以下、不勉強ながらざっくりと解説します。

言語的説得

モチベーション理論などでもよく聞く言葉です。

「言葉で説得されること」です。説得と行っても、特定の誰かからこんこんと説教されることばかりではありません。3種あります。

1)具体的指示
誰かから「もっと○○した方がいいよ」といった具体的な指示・指導を受けるものです。

「もう少し相手の大事にしているものを尊重したほうがいいよ?」などの形で表現されます。

2)質問
誰かから質問の形で示唆を受けるものです。

「そういう言い方をしたらどういう結果になるかわかる?」など、質問を通じた説得ですので、質問を通じて本人が気付かされます。

3)ルール
これは、誰かが説得してくるものではありません。

規範として定まっているというだけで遠回しではありますが、説得を受けていることになります。

「人を傷つける言い方をしてはいけない」といった形で明示的・暗示的に示されていればそれは言語的説得があるということになります。

オペラント条件付け

これは、スキナー箱の話などでよく登場するので、ご存知の方が多いと思います。

何か行動をしたときに、その良し悪しについて何らかのフィードバックがなされ、よければその行動を繰り返すようになり、悪ければ中止するといったものです。

行動科学だと即時フィードバックなどの言葉だといえばわかりやすいでしょうか。

私が、ゲームの持つフィードバックシステムに強い興味を持っている理由の一つでもあります。

当社のイエナイヨであれば、①投票による定量的フィードバック、②フィードバックコメントによる定性的フィードバックが同時に得られるようになっています。

モデリング

「人のふりみて我がふりなおせ」の話なので分かりやすいと思います。

他の人が行った良いやり方とその結果を「モデル」とし、自分の行動改善につなげるものです。

例えば、誰かが大成功した事例や壮絶な失敗事例に学ぶことは多いと思います。

これがまさにモデリングです。

日常ではコミュニケーションについての成功事例・失敗事例を見て学ぶ機会が多いとは言えませんが、機会があれば学びになるというのはわかりやすいですね。

リハーサル

リハーサルは、最も馴染み深い言葉かと思います。

何度もやってみることです。

成功のための練習、具体的なイメージを持つ、繰り返して熟練度合いを高めるなど目的は様々ですが、繰り返すことで知識ややり方が定着していきます。

頭の中で行うのを「言語リハーサル」といい、実際に行動してみるのを「行動リハーサル」といいます。

ゲーム研修ではどうか?

これら4つはそれぞれ有効そうだというのは実感とさほどズレません。ただし、この4つを何度も飽きずに繰り返せるかは本人次第です。この「本人次第」の部分に「ゲーム」の仕組みを入れ込んで「飽きない」「ハマる」状態を作ることが重要になります。

弊社のコミュニケーションゲーム群(イエナイヨやトナリノココロなど)はこうした4つをすべて盛り込んでつくってあります。更に、ゲームになっていることで、飽きずに何度も繰り返せるのが面白いところかと思います。

例えば、イエナイヨであれば、はじめに「こうすべき」というべき論が講義で語られ、その後ゲームで自分がリハーサルをし、その結果に対して、オペラント条件付けがなされます。失敗した行動は是正され、成功した行動が繰り返されます。更に、それを複数名で行うことでモデリングしながら、頭の中で言語リハーサルを行っているわけです。

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