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自社開発の国産品にこだわる理由

ビジネスシミュレーションと呼ばれる教材があります。(ビジネスゲームとビジネスシミュレーションの言葉の使い分けについては、以前「ビジネスゲームという表現を好む理由」に書きました。

ビジネスシミュレーション、特にデジタルのものは、ある方に言わせると「海外の方が進んでいる」そうです。海外のMBAでビジネスシミュレーションが日常的に使われるのもあるのかもしれません。このためか、ビジネスシミュレーションというと、「御社のビジネスシミュレーションは輸入品ですか?」と聞かれることがあります。

当社のコンテンツはすべて自社開発の国産品で、私が様々な方の協力を得ながら作っています。創業当時は、以前お世話になった会社のものを販売していたり、その他販売してほしいと言われた会社さんのものを委託販売契約したこともありましたが、現在はいずれも停止しています。

理由は2つあります。

海外のものを扱わない理由は「多くの人に使ってもらえないから」です。海外のビジネスシミュレーションは、高額です。日本国内で海外のビジネスシミュレーションをローカライズして販売している事例があります。講師派遣で、講師2日で200万円とか、参加者1名あたり20万円という料金体系です。その半分くらいは海外へのロイヤリティになっています。(開発のことを考えると、海外の事業者がこれくらいのロイヤリティを提示するのはよくわかります。一般の研修開発よりもビジネスゲームやビジネスシミュレーション開発の方が数倍大変というのは事実ですので。)

ただ、よいサービスだからといって使われなくれは宝の持ち腐れになってしまいます。高額なサービスは、その料金の高さから上級管理職向けで使われることが多いようです。「高いほど価値がありそうに見える」ことも否めません。ただ、当社の理念は「あらゆる人に良質な啓発の機会を。」なのです。この理念に殉ずるにはロイヤリティの支払いや代理店への販売委託はコスト高で普及の障害になるのです。

国産の他社製品を扱わない理由は「学べないから」です。当社は徹底したテストプレイを通じた「学び」の確認をしています。この基準で見ると、一部の競合様を批判することになりそうですが、国内のコンテンツは「学びの」質的に満足できないものが高い割合でまぎれています。テストプレイの不足や、「学習」の考え方の欠如など理由で、面白いけど学べないことがあります。当社も過去には他社コンテンツを販売していた時期もありますが、実施した翌年度に再びご発注いただけることは稀でした。(私も創業当初は審美眼もなく、お客さまに対して申し訳ないと思う案件もあります。)(他にも、以前「用途を守らないと全員が損をする」というコラムに書いた「そこら中で使われているものがある」という理由もあります。)

これら2点の理由から、当社は自社開発にこだわっています。このこだわりは今のところ『御社以外のビジネスゲームをたくさん経験しましたが、どれも「楽しいだけで学べない」ものでした』というお客さまの声からわかる通り、非常に良い方向に働いていると思いますし、当社ほど「学び」にこだわってゲーム研修を作っている会社もないのではないかと思う時があります。(ゲーム研修になったとたんに研修であることを忘れてゲームのことばかり考える会社が多いので。)

創業時に私が頭に思い描いた地図があるのですが、それが埋まるまでは自社開発を頑張ろうと思っています。

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