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モデル創新は研修業界も変えてしまうか。

先日、東京大学のBEATで妹尾堅一郎先生のお話を伺いました。

その中で、モデル錬磨とモデル創新という話がありました。錬磨とは磨き上げることで、既存のモデルの改善を繰り返すこと、創新とはイノベーションのことで、新規モデルに移行することです。

年齢がばれてしまいますが、カセットテープでハイポジだメタルだとやっているうちに、CDにモデルが創新され、CDやMDウォークマンが音飛びしない時間が何秒だと競っているうちにipodにモデル創新されるようなものだと理解しました。

「ゲームのルールを変えたものだけが勝つ」という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。

私は、起業を考えたときに、「講師業」も頭をよぎりました。でも、その選択はしませんでした。なぜか。それは今思えば、講師業とは教える技術を錬磨していく活動に見えたからです。

私は起業を考えていた2006-2007年当時、講師業をして自分がリタイアするイメージが湧きませんでした。何か別なものに講師は駆逐されてしまうだろうと考えていたのです。

そのあたりの危機感は、創業前にGREEの日記で書いていた「文字情報のデジタル化と映像情報のデジタル化」というコラムで感じることができます。

最近では、ここで書いていたようなことが、TEDやKhan Academy、ドットインストール・・・様々な方法で実現できるようになってきています。

要は、知識の伝達は、最高水準の方々に任せればよく、その定着度合いはシステムで効果測定すればよいのです。そういう風に、もうモデルは創新されてしまった。そう考えています。

講師業の方を批判する訳ではありませんが、知識の伝達にはもはや講師の介在する余地はなくなってきています。現在、壮年の方は、定年まで講師業で逃げ切れるかもしれませんが、私たち30代はそれでは難しい。

もし、講師を介在させるのであれば、「場」をいかに作るかに徐々にシフトしてきているような気がします。これが今後の研修業界のモデル創新になっていくと思います。

また、少し話はずれますが、今後のビジネスで勝ち残れるのは、上記のゲームのルールを変えられる人材だと思います。これは育成困難なように思えます。

が、モデル創新というのは、そこまで画期的なものではなく、全く新しいように見えるモデル創新というのは、全体の1%程度しかないそうです。実は、99%は既存のものとものの新結合から生まれてきています。

できるんです。

掛け合わせるためには、満たしたい欠乏状態、すなわちニーズを前提とします。このニーズを探るのが、実は難しいのですが、それは実は既存のルールの穴の中に埋もれている気がします。

ルールの穴を見つけて、そこから新たなビジネスを作り出すこと。このやり方は、時にはグレーなものも含まれてくるでしょう。ただし、それが現実ではなくラボレベルであれば、やってみる価値はあるのではないでしょうか。

では、その一歩目として、何が適切か。私なりの答えが、パラダイスというゲームを「ルールメイク」のゲームとしてリリースすることでした。

現時点では、かなり賛否両論です。市場に受け入れられるか分かりませんが、理念のあるものですので、世に問うていきたいと思います。

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