意外とニーズのある財務研修 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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代表コラム

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意外とニーズのある財務研修

年始より、財務の全体観を分かりやすく学べる若手社員向けビジネスゲームコンテンツ「パースペクティブ」の開発を進めておりました。(パースペクティブとは、「全体像を展望する」の意味です。)

年始の弊社体験会にご参加頂いた方は、概要はご存じかもしれません。このコンテンツがほぼ完成し、研修としては実施出来る状態となりました。

複数回のテストプレイを既に済ませており、あとは「マニュアル」「トークスクリプト」を完成させ、細かな部分の調整を行えば、「内製研修コンテンツ」としてリリースできそうです。(S社のTさん、A社のNさんご協力ありがとうございます!)

ばっくりと内容を書くと以下のようなものです。

ベンチャー企業が立ち上がった!資金の厳しい中、着実に売上をあげ、自己資本利益率を高めよう。固定費がのしかかる採用、巨額の設備投資、売上の成長が止まると急激に苦しくなる資金繰り、利払いに苦しむ借り入れ、エンジェル投資家の資本参加など悩むポイントがたくさん!

意識したのは、「勘定あって銭足らず」「利益額と利益率の葛藤」「売上を上げることへの意識」「固定費の重さ」「資本調達の重要性」あたりでしょうか。先日のコラム「利益額なのか利益率なのか」も盛込みました。

開発背景は以下の通りです。

財務というのに苦手意識を持っている人は多いとおもいます。私も大の苦手でしたが、独立前の勉強、独立後のビジネスゲームの開発、経営活動などを行ううちに、どんどん詳しくなり、最近では、企業の経理・財務担当、税理士事務所の人とも対等に(?)お話ができるようになりました。

私自身の成長の中で、財務を理解する上で「ここは本質的だな」「知っておいて欲しいな」と感じたポイントをゲームにしたのが、「パースペクティブ」です。

ところで、このような話をすると、「どうやって勉強したの?いい本を教えて。」と頻繁に聞かれます。本で勉強したものが全てではないのですが、いくつか良著があるので、この場でご紹介したいと思います。(以下、アマゾンへ飛びます。)

以上の3つは、財務の全体観を学ぶのに、とても役に立ちました。

しかし、もちろん、本を読むだけではNGです。一番よいのは、自分で手を動かすこと。私の場合は、ビジネスゲームを作るという活動の中で手を動かし、分からない点は上記の書籍やその他の文献、税理士さんなどの専門家にあたり、解決しました。この経験が、理解につながっています。

やってみる→分からない・失敗する→人に聞く・調べる→修正する→できるようになる

という流れは、人の成長のサイクルそのものです。やはりこのサイクルの高速回転が重要だと改めて感じます。

また、本コンテンツを製作している中で新たな3つの用途が見えてきました。

まずは、中堅層に財務理解へのニーズがあるということです。

本コンテンツは、当初は若手を対象とした財務の全体像理解のためのコンテンツとして作成したのですが、 私の友人層(30代)に実施したところ、

「財務って勉強したいと思っていたんだよね」

「簿記やってもなんだか財務って身につかない気がして二の足を踏んでいたんだけど、よく分かった」

などの感想が得られました。中堅になれば、財務は分かって当然のところもあると思っていましたが、意外にそうでもないようです。

次に、管理職層に対しては、「意思決定(ディシジョンメイキング)」としての価値があることが分かりました。実際にやってみると、「悩もうと思えば、どれだけでも悩める」もののようです。確かに、深く考えようと思えば、「損益分岐点・限界利益」「FCF(フリーキャッシュフロー)」などを踏まえた意思決定も可能です。意思決定研修として使用するのも意外と面白いかもしれません。

最後に、もう一つあるのですが、これは非常に面白いネタですので、少し温めてから発表することにします。(思わせぶりでスミマセン。) 2009/05追記サバイブとして発表しました。(現在は販売終了しております。)

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