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COLUMN

エグゼクティブコーチングを考える

最近まで、エグゼクティブコーチングを受けていました。

コーチングを受けている人間の発言としては甚だ不適切なのですが、私はコーチというものに対してあまりポジティブなイメージを持っていません。(あくまで職業としてのコーチに対してであって、手法としてのコーチングに対してではありません。)

それは、今までコーチングを習い始めたという知人・友人からコーチングの実験台になり、気付きを得られたことがないどころか、逆に「いろいろ気付かされましたありがとうございました。」とお礼をいわれた経験のほうが多かったためかもしれません。(いやなやつですね・・・)

エグゼクティブコーチをつけるにあたり、改めて、なぜ自分がコーチングで気付きを得られないのか、なぜ、コーチは期待に応えてくれないのかということについて最近改めて考えました。

そもそも、私自身がコーチに対して、

  • 何を期待するのか
  • 成果物はどんなものが欲しいのか

ということを意思表示せず、相手のするがままにコーチングさせていたことが失敗の原因だったと感じるようになり、

  • 私の思う”コーチ”観
  • コーチングとは何をすることか

を改めて整理してみました。

コーチとは

そもそもにして、私が求めていなかったコーチとは、

  • 質問者
  • インタビュアー
  • 傾聴者
  • カウンセラー

でした。

私が求めていたのは、成果を創出するという目的を共有した

  • 参謀

だったことに気付きました。

参謀の要件とは

では、参謀というのは、どういうものかを改めて考えたときに、弊社が一番重きをおいている、価値創出のための要件である

  • 異質さ(ダイバーシティ)

が重要で、異質さを持っていないと参謀たり得ないと感じました。

また、単に異質なだけでは困ってしまいます。フレームワークで考えるということができないと、「整理する」という重要なことができないので、友人としてはよくても、お金を払う対象としては不足感があります。

コーチングの期待成果

私は、メディチ・インパクトやハイ・コンセプト、スパークする思考、「物語力」で人を動かせ! などのクリエイティブシンキング系の書籍にかなり影響を受けています。異なる経験・価値観を持った人間と人間の知のぶつかり合いによって、新たなイノベーション・クリエーションが生まれると考えがそれらの書籍には記されていて、私も強く共感しています。

異質からイノベーション・クリエーションが生まれるというのは、例えば、2者の意見が対立するときに、 2者の意見を弁証法的に止揚することといえるかもしれません。

コーチングの機能

参謀としてコーチングを行うには、2つの機能が必要です。

1つは、SECIサイクルを回す支援、もう一つは悪魔の使徒(デヴィルズアドボケイト)としての機能です。

SECIサイクルを回す支援とは、自分が暗黙知として持っている知を言語化させ、それを他者の経験と融合し、再度自分の知として戻し更に活用できるようにすることです。このプロセスの中で、コーチングのテクニックというモノが生きてくるのではないかと思いました。

次に、悪魔の使徒としての機能です。

以前、お付き合いしたコーチは、質問をして、私が自己決定した内容に口を挟むことはしませんでした。でも、経営者としての私はイエスマンは欲していませんでした。実は、口を挟まれることを求めていて、自己決定したことが正しいかを検証するような問いかけをしてくれるフレームを持った知恵者が欲しいのです。

会議の場面では、これをデビルズアドボケイト(悪魔の使徒)といいますが、コーチングの機能として最も必要としているのは、デビルズアドボケイトなのかなと思います。

そのプロセスで、異論や反論を言える、アイデアを整理する能力が求められるのかなと感じました。これによって、コーチは参謀たりえ、経営者が多く感じている3つの感情「孤独・不安・猜疑」が解消される支援ができるのではないかと感じました。

コーチングをうける側にとって必要な意識

但し、当然ですが、求めるばかりではいけません。ここまでで記載したコーチの機能を享受し、コーチングを有効に活用するためには、「多様性受容」のスタンスが必須です。これがないと恐らく上記のようなコーチが現れても、容易には受け入れられないと思います。

以上、私にとってのコーチについて整理してみました。ここまで整理した上で、エグゼクティブコーチングに挑んだら成果ありましたよ!他責にせず、自責で考えたら、突破できたように思います。

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