研修の定期購読事業「ずっとも」の保険性

昨日で営業日が終わり、ずっとも2ndシーズンも多くのクライアントのご参画によって無事に実施ができることになった。本コラムは、それが決まる前に書いてしまうと微妙だったので、あえて本日という日に書きたいと思う。

「ずっとも」はその商品性だけでなく、ある種の「保険」という特性を包含している。

保険は、契約したからといって必ず恩恵を受けるとは限らない。不幸が訪れてもなんとかなるという安心を買うものだ。保険業界の方には申し訳ないが、保険が「不幸の宝くじ」といわれるのは、不幸は発生しないほうが良かったりもするからだろう。

この保険の特性と「ずっとも」には類似している点がある。
まず、何が届くかわからず、届いたものが使えるとは限らないことである。
もう一つは、研修の必要性（裏を返せば準備ができていない事態）が発生した時に、対応できるという「安心」が得られる点である。

こうした性質なので、そもそも全てを使い切るという性質のものではないのだが、2ndシーズンを迎え、数社のお客さまから「まだ使い切っていないから、使い切ったらまたやる」というご連絡をいただいた。使い切るという考え方は抜本的に「ずっとも」のコンセプトと異なっているし、またやろうと思っても、その空白期間のコンテンツをお届けすることはできない。振り返ってみると、確かに、予めどのようなものが届く予定かを開示してほしいというご要望が強かったお客さまにこの傾向があったようだ。つまり、ご継続頂けなかったのは、私たちの営業時の伝え方が拙かったということだ。これを痛切に反省している。

「ずっとも」が目指すのは、18種のコンテンツで将来的に突発的な研修ニーズが出た際に、すぐに実施できる備えをすることである。もちろん、すでにニーズが顕在化していて、すぐに使えることもあるだろうが、それはラッキーにすぎない。私たちは未来を見据えて開発を行っているので、すべてが使えることは基本的にないと思っていて、ニーズ次第であるが、6種類のコンテンツのうち１つか２つが自社のニーズに合致すれば、現時点ではラッキーなのだ。

それがあるから、6コンテンツ３０万円という言い方をしていて1コンテンツ５万円という言い方は基本的にはしていない。一コンテンツが価値を持つかどうかは顧客次第という認識だからだ。例えば一つしか使えなければ１コンテンツは３０万円の価値だろうし、二つ使えれば一コンテンツは１５万円の価値だろうし、３コンテンツ使えれば１０万円の価値だろうしという考え方をする。

もしかすると、「使わないといけない」「もったいない」という方もいるのかもしれない。ただ、それほど欲張りになってほしくない。未来に顕在化するニーズを満たすということに価値を感じてほしいのだ。保険を契約した時に保険を使う機会が一度もなかったからといって文句をいう人はいないだろう。「ずっとも」も保険性とはそういうことなのである。

—「ずっとも」は2019年12月31日で中断しました—

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