ずっともツールを組み合わせて「戦略」を描く | ビジネスゲーム研修で研修内製化を支援|カレイドソリューションズ

代表コラム

COLUMN

ずっともツールを組み合わせて「戦略」を描く

ずっともツールをモジュールとして捉える

研修の定期購読サービスは、顧客のニーズがあるもの、裏返せば自社にとって使いやすいものを開発している。ここで提供されるツールは、単体では1時間程度のシンプルなものばかりなのだが、これを複数配置し、間を埋める講義を作り込むことで実は1-2日の非常に大掛かりな研修をよりリッチな内容にできてしまう。

戦略立案スキルはずっともツールで開発できるか?

活用可能性について1つ紹介したいと思う。後継者育成を目的に戦略立案スキルを育む研修だ。「ゲームで?」と思う方もいるかもしれないが、やることは多くの研修会社の戦略立案系の研修とさほど変わらない。

戦略立案スキルについてのご要望は、新規事業を立案したいというお話と同程度に多い。新規事業や戦略立案の案件では、新しい事業や戦略を作るとことがゴールとなるが、いきなりそこから始めてもうまくいかない。読めないものは書けないのと同じように、まずは、自社の戦略を読み解けなければ、戦略を作ることはできないという持論がある。まずは、聞いて理解できる、見たものが何かが分かるといった基礎的学習を行わずに応用を行っても成功するとは思えない。変に社員を大人扱いしてはいけない。初学者は何歳であっても初学者なのである。

リーダーは「自分ならこうする」を考えることで、経営が身近なものになっていく。私も、これまで勤めた会社で、少なからず「自分なら」を考え続け、若くして店舗経営や事業経営を行う機会があったこともあって、それなりに経営ができているし、それなりの戦略を描くこともできていると感じる。

戦略の前提は価値観と方向性である

良い戦略であっても自社の方向性を踏まえないと、組織人としてはなかなかうまくいかない。例えば、当社の新規事業で缶詰販売を始めるのは何かおかしいと思われるだろう。このため、戦略立案の前提として、自社の価値観や方向性を理解することだ。

まず、価値観の理解には「かちかち山」が有効に活用できる。

その上で、自社の戦略を読み解いていくことになるのだが、戦略を読み解くためには戦略の言葉が必要だ。ただ、多くの社会人にとって戦略の言葉である戦略フレームワークは「うろ覚え」であり、何かに適用したこともないことが多い。こうした社会人にとって、戦略の言葉を自社に当てはめることには意味がある。これを行ってはじめて、「自社はこのように経営されていたんだ。であれば自分なら?」という経営を考える上での出発点に立てるのだ。

ものの見方を拡張するレンズを準備する

ここまでが分かれば、そこからは特別な研修手法は必要ない。模造紙などに各自が様々な戦略を描くことができるようになる。学習には様々な手法があるが、私が基本形と考えているのは、何か未来志向でことを起こす前に、現状を正しく理解するレンズを用意することだ。当社の「ザ・フレームワーカー」や「かちかち山」はレンズとしての価値があるように感じている。更に、本記事公開よりも後にリリースした「ビジネスモデルキャンバス補助ツール」も有効に活用できるだろう。

本記事は、2018年12月に書いたものです。

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