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財務ゲームは、財務を学ぶためのものなのか?

ビジネスゲームは、「総合学習」と言われます。総合学習とは、何か特定のものを学ぶのではなく、総合的に様々なものを学び取るという意味で使われているようです。一般的には良い意味で使われることが多いと思います。

逆に、「総合」であることが、「焦点・学びのポイント」をぼやかすことがあり、これが問題になることがあります。

ビジネスゲームは、その大半が総合学習で、さまざまな気づきが得られるのが長所なのですが、例えば、ビジネスゲームの提供会社の資料に以下のように書いてあったらどう感じるでしょうか。

商品ラインナップ
  • ビジネスゲーム① 総合学習学習!
  • ビジネスゲーム② 総合学習学習!
  • ビジネスゲーム③ 総合学習学習!
  • ビジネスゲーム④ 総合学習学習!
  • ビジネスゲーム⑤ 総合学習学習!

なんとなく、ダメな会社っぽいですね。

本当は、こう書きたい誘惑があるのですが、やはりこう書いてしまうと、お客様にとって判断がつきません。(研修会社でビジネスゲームを1つ「だけ」保有していることが多いのも、これが理由の1つかなと思っています。)

なので、提供側としては、学びのポイントを前面に打ち出す必要があります。

例えば、当社の「パースペクティブ」であれば、

  • 財務会計が学べます
  • キャッシュフローの重要性が理解できます

とかを前面に打ち出してご紹介をするわけです。

なぜかというと、「総合」というぼんやりした言葉では、「何が学べるか」が明確でないからですね。

また、内部的には、「稟議を上げにくい」のも「総合」が嫌われる理由なのではないかと思います。

ここまでは、よくある話なのですが、体験会を行う際に面白いことがおきることがあります。

ビジネスゲームを実際に体験した方が、

「これは、財務も学べるけれども、学んでいるのは、『ビジネス』だ」

と仰ることがあります。

これは、体験学習を行う時に意識しておくべきことかなと思うのです。

体験学習を語るときによく言われる言葉があります。

それは、「○○のフレーバーで経営を学ぶ」です。

どういうことかというと、体験学習で学びのポイントとして強調されている部分は、あくまでも全体の中で、特徴的なラーニングポイントにすぎず、実は、それ以外にも非常に多様な気づきがあるのです。

これが、フレーバーといわれる所以です。

なので、買い手は、メインの部分だけを学ぶのではないこと、販売上の理由で打ち出している点があるのがフツーだということ、は意識しておく必要があるなぁと思います。

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