コーチング実施企業の抱える自己矛盾 | ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ

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COLUMN

コーチング実施企業の抱える自己矛盾

先日、「リアル脱出ゲーム」というイベントに参加してきました。「脱出ゲーム」というFlashゲームを実際にやるというもので、「空間・環境をデザインする」ということに最近興味があったので、参加しました。

感じたのは、「音」「演出」「シナリオ」などの妙。今後のデザインに生かせる部分が多々あり、刺激になる会でした。1時間という短い時間に、楽しさを構成する要素がちりばめられていました。ラーニングをもう少し入れ込めば、研修としても十分に成立しそうな内容でしたね。

さて、今日は、久々にコーチングについて書きます。別に企業批判的な内容を意図しているわけではありませんが、そう読めてしまったらゴメンナサイ。

コーチング導入企業が大半、BUT…

コーチングをなんらかの形で導入している企業は多いと思います。コーチングの研修を提案すると、当たり前のように導入済となってきているようです。

コーチングの基本的な考え方は、

「答えは相手の中にある」

 
だと認識しているのですが、この考え方は、実は「気付き」や「学習」というパラダイムに乗っかっています。

何がいいたいかというと、コーチング研修を実施したということは、会社の方針として、

「物事を教え込む活動から、なんらかの手法を用いて相手に気付いてもらい、自立的行動を促すということにコミットした」

と考えて良いと思うんです。

気付きを重視しているのに、ゲームだとダメな怪

しかし、コーチングを実施しているという企業さんにビジネスゲームの話をすると、

「具体的に何が教えられるか分からない」

 
といわれることがあります。

ビジネスゲームは気付きを与える手法で、インプット型ではないので、明確にこれをたたき込めるというのはありません。ただし、「気付き」という点では、抜群の効果があると思っています。

でも、コーチングをやっているということは、自分から気付くことで成長できたり、成果が出たりすることに理解を示しているから、やっているはずなんですよね。でも、実際には、そこまでの理解はされていない。

「えっ、でも御社は教えるだけではダメだから、気付きを与える手法としてコーチングを導入しているんですよね?研修も同じく気付きを与えて、自分で考えてもらう手法を認めているはずなのに、なぜゲームだとだめなのですか?」

この問いに企業はどう答えるのでしょうか。

納得できた答え

この質問に対して、どういう答えが得られるのか。

ちょっと遠回しに聞いてみました。

「うちは、研修でコーチングの手法を「教え」ているんです。」

 
ああ、「主体的な学び」とかではなくて、あくまで「教える」スタンスなのね・・・

なんだか納得してしまいました。

コーチングが普及しているので、てっきり学びへの理解は高まっているのかと思ったのですが、もしかしたらそうではないかもしれないというのが分かった瞬間でした。

まだまだ啓蒙活動が必要なんだろうなぁと、俄然やる気になってしまいました。

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