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世界に目を向ける

今回のコラムは、グローバル化している多くの企業さんが見たら、笑ってしまうような内容ですが、あえて書いてみます。

自分が生きているうちに、「日本がスペインやポルトガルみたいに衰退する日がくるのではないか」と高校の歴史の授業でぼんやり感じたことがあります。以来、世界へ目を向けてきて、社会人生活初めの10年は、英語を学べるとかビジネスを学ぶとか、どこへ行っても生きていけるようなスキル習得にいそしんできたように思います。(振り返ってみると、新卒のときに読んだ大前研一さんの本にビジネスマンには、「財務」「英語」「PC」が必須だと書いてあり、それをやってるだけのような気もします。)

実は、今年で社会人生活11年目になります。はじめの10年が終るわけです。やっていることはこの10年で大きく変わったのですが、この先の10年を見通したときに、やや自分のビジネスのあり方が描けないのが悩みです。それは、別に戦略がないとかそういうワケではなく、なぜかというと、PESTで考えた時に先が見えにくいビジネスをしているのではないかという漠然とした危惧があるのです。

弊社は、若手社員を対象にした内製研修教材を扱っています。また、採用支援も一部行なっています。新卒を対象としたビジネスや、採用市場を対象としたビジネスって、今後どうなっていくのでしょうか。

新卒が減少すると、新入社員数が少ない会社が増えるでしょう。講師派遣型の研修は一定数いないとコストが見合わないので、 今後減少するか、単価がさがるでしょう。

新卒が減少すると、会社の規模を維持するために、効率化によりお金を割くようになり、若手への画一的な研修は減少するでしょう。

新卒が減少すると、みな大手に入社するようになり、中小企業は事業継続が出来なくなって、倒産するか大企業に吸収されるかもしれません。

新卒が減少すると、社員に日本人以外の人が増えるでしょう。

新卒が減少すると、採用イベントへのお金のかけ方は2極化するでしょう。

などなど考えると、若手をターゲットにしたビジネスの未来は決してバラ色には見えません。(塾業界のように少子化で逆に一人に掛ける予算が増えるというようにはいかなそうです。)当社は、そのような中でも、独自のポジションで、コンテンツに注力しているので、まだなんとかなりそうではありますが、今後はきっと競合もでてきたりするでしょうし、更に先を考えると考えなければならないことが山積しているように思います。

では、今後ビジネスをしていくのであれば、どういうあり方を考えなければいけないのか。どこに今の日本と近しいニーズがあるのか。それが世界なのではないかなと思います。例えば、インドや中国、ベトナム、タイなど、元気な人口の多い国々。そういったところでもビジネスフィールドを拡げていくことが、この先10年を見たら必須なのではないでしょうか。丁度良いタイミングで、日本も政治的に世界という大局観の中で、成長戦略を考えなくてはいけない時期にきています。

私が見てきた限りでは、日本の研修会社の多くはドメスティックなビジネスをやっていて、そもそも英語を使える人材は多くないように思います。講師派遣を生業とするところが多いので、「どうやって日本人の講師を海外に派遣するか」と既存のビジネスの仕組み通りのことを考えてしまうかもしれません。私も同じようなことを考えないとも限らないのです。

私見ですが、真剣に海外進出を考えている会社は多くないような印象を受けています。だから逆にそういう時期だからこそ、世界を見据えて先を考えるという視点を持っていることはチャンスにもなりうるのではないかと思います。零細企業ですらグローバル化しないと、生き残れない時代。そういう時代に、また、もっと先、日本がもし貧乏国になったときに、どういう姿で存続していくのか。今年は真剣に考えたいと思っています。

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