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代表コラム

COLUMN

自分ごとをテーマにした情報受発信力向上研修の開発背景(前)

研修会社の社内研修は十分でない

忖度(そんたく)をテーマにしたワークを作ろうと思ったのは、忖度の音が昔のTV番組「それいけノンタック」のノンタックと似ているからではない。忖度が当社の重要課題であり、人材育成を真剣に考えるお客さまにも等しく重要課題だと考えたからだ。

業界の恥をさらすようではあるが、研修会社の社内教育は必ずしも十分とはいえない。人材育成への想いは強くても、研修会社の多くは中小企業であり、大手と比べて教育のスケールメリットが効きにくい。研修会社は社外に提供する研修は豊富に持っている。このため、教育が充実していると思われがちだが、社外に提供する研修だけでは教育を網羅できない。

教育の幅は広い。研修会社はOff-JTの受託で生計を立てているため、外部の企業がOff-JT向きと判断して委託するテーマには十分に対応できるが、テクニカルスキルやマインド面のOff-JT、OJT及びSD(セルフデベロップメント)はまだまだなことが多い。この点では事業会社の方が研修会社よりも充実していると感じる。

研修会社にとって、研修は飯の種なので、顧客が求めるものを優先する傾向がある。当社の教育も、対人を中心としたヒューマンスキルや思考を中心としたコンセプチュアルを扱う研修は、高いレベルで社内展開できている。一方で、”働く姿勢””仕事人としての態度”などの基礎スキルの開発は、暗黙知の状態を脱することができていない。

“働く姿勢”の外注を受ける

その状態から脱しようと考えるきっかけがあった。バリューの一つに「アントレプレナーシップ」を掲げる外資系企業の新入社員研修として「起業家が担任する」研修シリーズを受託したことである。この研修では起業家が担任として、仕事の心構えを含めたビジネスの基礎スキルを叩き込む。外部にアントレプレナーシップの研修を委託することに矛盾を感じるところもあったが、イントレプレナーでかつ研修の作り方を知らない人に開発から含めて、長期間担当させるのは、現実的に難しいのであろう。さて、担任の役割だが、幅広いテーマをすべて扱うので小学校の担任と似ている。ゲームを中心とした当社の研修とは一線を画す。やりがいを感じないわけがない。

4月は研修講師の繁忙期だ。4月に同じ講師が10日近い日数の発注を請けることは研修講師には集中リスクが高くて依頼が難しいだろう。ただ、講師を基本的に請けない私にはそれができる。膨大な領域を網羅する研修だが、この研修の開発プロセスは、自分自身のマネジメントのあり方や心構えを言語化することそのものだった。

新人研修は、トップマネジメントの期待を新人に転移する活動ともいえるが、私はトップマネジメントでありながらも自分の期待を整理する時間は十分に取れていなかった。そんな中、その期待を整理するありがたい場面が唐突に訪れた。この研修はもう4年続いている。毎年自分が整理しきれていない部分が整理され、徐々に深化している。

当事者意識を開発する

研修のレベルは見直す度にあがり、新たな課題が見えてくる。掘り下げが足りないと感じる領域がいくつかあり、「当事者意識(OWNERSHIP)」等の”態度”の学習はその一つだ。態度の学習が足らないのは当社内の教育にも共通する。

ゲームの長所を「ストーリー」と「ナラティブ」の概念で説明することがある。当事者意識とはナラティブと近い。客観的に見るのではなく、自分がその世界に入り込み、主人公として考えることである。逆に、現実世界の出来事であっても、幽体離脱しているかのように傍観している離人症というのもあるらしい。この状態の改善には、外部で起こっていることと自分に関係があることを認識することが必要だ。これが認識できれば、自分ごととして捉えることにつながる。

『自分ごと』だと人は育つ」という博報堂大学 によるビジネス書がある。本書では、

OJTの1年間の最大のゴールは、この「自分ごと」という意識を新人が1回でも良いので体感すること

を重視している。上述の外資系企業でも、新人が「お鍋を見ていてね」といわれて、お鍋が吹きこぼれていても傍観する期間が少なくとも2.5ヶ月は続くという。しかし、学生を戦力とした人材ポートフォリオを組んでいる当社にはそんな時間の余裕はない。「『自分ごと』だと人は育つ」にあるように、

最初の1年間で伝えるべき<意識><マインド>に一点集中して育てる

ことが近道であり王道である。特に、人材流動化の時代にはいかに短期間で自分ごとで捉える意識・マインド形成ができるかが重要なのである。実は、これは新卒に限らない。業務経験を積んでも他人ごとな意識・マインドから抜け出せない社会人もたくさんいる。

自分ごとをテーマにした情報受発信力向上研修の開発背景(後)

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