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価値を2つの断面で切り取る

価値観を整理するために開発したゲームのタイトル

「価値観には2つの性質があるという発見」というコラムを書きましたが、それとは違う話です。

「顧客に価値を提供しましょう」といわれます。また、同時に「価値観(バリュー)が大切だ」といわれます。このいずれにも「価値」という言葉が入っています。以前は、この2つは自分の中でつながっていなかったのですが、それぞれ別なコンテンツとして開発を進めていたところ、実は同根だという話になりました。

つまり、顧客に提供する価値を検討することと、自分たちの価値観を考える行為は同根なので、2コンテンツにわけずに1つにまとめて製作できることがわかりました。価値に関するコンテンツが2つはいっていて、これを実際に使ってみると、山のように価値が発見できることから「価値×2山」読みやすくして「かちかち山」としました。サブタイトルは二本立てであることを意識して「二本の価値さがし」です。(注:アクセントを間違えると「日本昔ばなし」に聞こえてしまうのでご注意下さい。)

さて、その背景を少し説明します。

緩い話からいきなり少々込み入った話になるのですが、
・価値を提供する側、例えば自分、が
・価値を受け取る側、例えば顧客、に
・価値を移動する
のが顧客への価値提供です。価値の高低があっても、この構造は変わりません。

自分視点で考えると、この構造になるのですが、私たちは常に提供者ではありません。
人の社会は相互に助け合うことでなりたっていますから、時には提供し、時には受け取るわけです。

となると、
・価値を提供する側、例えば取引先、が
・価値を受け取る側、例えば自分、に
・価値を移動する
というのも同じです。

この構造がある中で、3行目の
・価値を移動する
に注目するのが「かちかち山」の断面の1つです。

実は「ずっとも」はこの「かちかち山(当時はななし)」を使って検討されました。
・価値を提供する側、カレイドソリューションズが、
・価値を受け取る側、人事やその先にいる研修参加者に、
・「どんな」価値を移動すれば「価値が高い」と思ってもらえるのか。

例えば、一例でいえば、「コミュニティに所属できる」という価値があるとして、研修サービスではなかなか難しい。ただ、今回はみなさんが同じツールをもっている。であれば集まることで価値が作れると考えたのです。それで生まれたのが「ずっとも」の実演会です。まだ、1度しかやっていないので、真価はこれからですが、今後ちょこちょこ顔を合わせる方々と利用の状況を共有し続けることで新しい価値が生まれていくはずです。この活動がどんな活動かというと、ポジションをチェンジして、顧客の立場で考え、顧客はどんな価値があるから取引をするかを考えているわけです。

さて、ここで考えてみたいのが、「ずっとも」と「カレイドソリューションズ」は別ものかというところです。当たり前なのですが、カレイドソリューションズの事業の1つがずっともですので、カレイドソリューションズの価値観の縛りを受けているわけです。更にいえば、自社の価値観がわかっていない人が上述の提供価値を考えると、最終的には「ニーズがあるからやる」「売れるからやる」となってしまいます。これでは、ビジネスとして面白くない。ただの金儲けビジネスになってしまう。そうならないためには、やはりもう一歩前段として、自社の価値観を考えておく必要があるわけです。

これを考え、首尾一貫した提供を行うことで「ずっとも」は「カレイドソリューションズ」のプロダクトとなり得るわけですが、実は上記の提供価値を考えることと価値観を考える上でのフレームワークを諸々検討した結果、大きな差がなく、統合できることがわかりました。

この価値に関する断面に関する発見は、このコラムでは中々伝わりにくいかもしれませんが、もう少し整理して「デザイナーズノート」という「ずっとも」に同梱される冊子に書きたいと思います。

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