当社は、研修内製化を生業としていて、研修講師の商社ではなく、研修開発を行える少数派の研修会社のため、多くの開発ニーズを伺う機会があります。
この数年、どんどん増えてきていながら、対応しきれていないニーズがありました。
それは概ね以下の5つに分類されます。
1.短時間(1-3時間)
2.少人数(10名以下)
3.現場化(人材開発部門でなく現場社員でできる)
4.低予算(1コンテンツ10万以下)
5.買取(レンタルではなく常備する)
これらのニーズから推察されるゴールはどのようなものでしょうか。
それは従業員が研修を受けたいと思ったときに、人材開発部門がドラえもんの四次元ポケットのように研修コンテンツをぽんと出して、人材開発部門が講師をしなくても現場の上席者などがロケーションにとらわれずに短時間で研修を実施できる体制ではないでしょうか。
例えば、地方での研修ニーズに、外部講師の日程調整をして派遣したり、人材開発部門が出張で対応したりするのではなく、現地の管理職がツールを使って研修する。
例えば、少人数しか集まらない研修にe-learningや公開コースを検討するのではなく、現地の先輩がツールを使って研修する。
例えば、反復訓練が重要な事柄を一度きりの研修で終わらせるのではなく何度もツールを使って反復訓練する。
例えば、各地からニーズがある社員を出張によって集めて研修するのではなく現地で研修する。
例えば、社員の業務を止めて研修をするのではなく、社員の業務を長時間止めずに負担感の少ない時間で研修を行う。
こういったことを実現したい会社が増えているのだと思います。
VUCAと呼ばれる時代では「計画」がかつてより意味をなさなくなりつつあります。最近では、PDCAよりOODAだというお話も頻繁に伺うようになりました。
現場から突然でてくる研修ニーズに短いリードタイムで手当ができるかどうかが人材開発の強さになる気がしてなりません。
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公開日: 2017年10月5日