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「やってよい」とわかるだけでみるみる主体的になる話

新卒には「マインド」が重要だと言いながらも、自ら進んで物事に取り組む「主体的」な社員というのは一朝一夕に育成できない。。。そう考えていた時期がありました。ただ、人間にかぎらず動物ってものすごく主体的な生き物で、主体的ではないことの方がレアケースなんですよね。例えば、餌を取る活動に主体的に取り組まない野生動物とかはどこか滑稽に感じませんか?ただ、人は考えすぎてしまう生き物です。「主体的にできない理由がある」ときに主体性を失ってしまいます。

うちの社員は主体的でなくて・・・というとき、「主体的にできない理由があるのではないか」と考えた方が建設的なことがあります。こうした「主体的にできない理由」の解決には色々なアプローチがあります。例えば、「デレゲーション」や「エンパワーメント」など上司への働きかけもあれば、最近流行りのキーワードであれば「アントレプレナーシップ」などもあるでしょう。「不確実性に直面したときに意思決定する人」がアントレプレナーという定義に依れば、アントレプレナーシップの学習は一つの主体性を育むアプローチでしょう。また、意思決定・決断力なども、決められないことの裏返しとしては主体性の文脈に乗っかってきそうです。

煎じ詰めると、一番重要なのは「やってよい」ことを明確に理解させることではないかと思います。当社には、ほとんどPRしていないけれども明らかに若手社員の動きが主体的になっている様子が見られるビジネスゲーム「パラダイス」があります。このゲームには、基本ルールはあるものの、細部は曖昧。現実世界と同じです。細部は当事者の合意によって決まるので、働きかければ状況が変わります。では、働きかければいいじゃないかと思いますが、大半の研修参加者、更にいえば、経験豊富なビジネスマンであってもそうはしません。ルールを逸脱しないことに終始します。その結果、一部のルールメイカーの働きかけに乗っかることになり、苦い思いをしていきます。これは社会の縮図に見えなくもありません。

しかし、振り返りで「やっていいんだ」とわかるとあっという間に人は変わります。2度目のゲームでは、今まで大人しかったのは何だったのかと別人のように動き方が変わります。本ゲームの経験がある人とない人がもし同じゲームをやったなら経験者はある意味で「目覚めて」しまっているので確実に勝てます。それは、人が「変わった」ことに他なりません。「やっていいんだ」を知るだけで人が変わることを実感してみたいなら是非一度どこかで体験してほしいコンテンツです。

(以前の流行りにのっかって「グローバル人材」で売り出しているのが良くないと多くの方からいわれます・・・)

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