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「時には”アグレッシブ”も重要だ!」について

アサーションの研修を実施すると、一定の割合で「必ずしもアサーティブが良いわけではない、アグレッシブなのも時には重要だ!」というコメントがあります。

これ、本当に力不足を感じるのですが、アサーションのコンセプトが伝わっていないときにこれが起こる気がします。

つまりどういうことかというと、

「アグレッシブとは、叱る・諫める・注意するなどのことである」

というマインドセットが前提にあるのではないかと思っています。

裏返すと、「アサーティブとは、優しい表現のことである」となっているのです。

おそらく、こうした方々は、叱った結果、行動してくれたとか、注意したらその後やらなくなったといった成功体験があり、優しいだけではマネジメントはうまくいかないという考え方があるのでしょう。これはもちろん私も同感です。時には叱ることは大事です。優しいだけではマネジメントはできません。

しかし、これはアグレッシブやアサーティブとは全く別物です。アグレッシブは、相手の感情に配慮せず、攻撃と受け止められる表現です。また、アサーティブは相手の感情に配慮しつつ、自分の言いたいことをきちんと伝える表現です。なので、アグレッシブだけど相手が感動することはないのです。同時に、優しくてオブラートに包みすぎて伝わっていない場合、それはアサーティブではありません。

少し話が逸れますが、そもそも普段怒らない人がたまに怒るから効果的なのです。一度効果が出たからといって、そのやり方を繰り返すと、その効果は逓減し、より強い怒りを見せないと効果がなくなっていきます。こうして組織には怒りが満ちていきます。この怒りというネガティブな感情はまさに「北風と太陽」の北風で、怒れば怒るほど部下という旅人は身を固くしていくように感じます。

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