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イエナイヨを追跡する

アサーティブコミュニケーションを学ぶビジネスゲーム「イエナイヨ」を発売して5か月が過ぎました。

以前、リリース後のログを残し、トレーサビリティを高めることを「研修のトレーサビリティを考える」に書きました。少しログが溜まってきたのでまとめてみます。

イエナイヨの開発は当初は某メーカー様からお話をいただいたのが始まりでした。そのメーカー様に導入いただいてから、パッケージ化を行い、その後実施が頻繁です。導入初期のコンテンツは、カスタマイズ要望があるのですが、代表的な工夫について書いてみます。

短時間化~ショートバージョン~

パッケージ化した後、初めての案件は某団体でした。ここでは時間の制約にチャレンジしました。本件は、夜間に仕事後の方々が参加して、その後に飲み会を実施するため、時間の制約がありました。当初3時間半想定だったものを2時間で実施することになりました。

その際、通常のイエナイヨでは対応できませんでした。このため、「ショートバージョン」というものを作成し、伴い通常版は「ロングバージョン」となりました。両バージョンでゲームの実施回数が違うため、ゲームボードをショート・ロングの2バージョン作成しました。この結果、2時間での実施が可能になり、当社のコンテンツの中で最短時間で実施できるコンテンツになりました。

更なる短時間化と事例の除外

次は、更に厳しい案件でした。人数の制約と事例の制約にチャレンジしました。上記の例は2時間ではありますが、1テーブル4名という案件でした。この手のゲームは、テーブル人数が増えるほど長引きます。しかし、この大手生保の内定者研修での案件は、1テーブル6名という制約がありました。本ゲームの対応人数は3~5名で、人数が増えるほど実施時間が長くなります。このため、解説部分を徹底的にそぎ、6名版の開発に成功しました。

また、事例としてその会社のルール上不適切なものがあったため、それを除外して運用するという対応をしました。当初からこれは想定されていたため、イエナイヨは「アイコン」を差し替えることで簡易に内容をカスタマイズできるようになっています。これを除外することで事例をその会社向きにするという運用ができるようになりました。この「除外」によるカスタマイズは、その後の某病院での短時間実施の案件でも活きました。

用語の変更と参加者の層の変化

次は、システム会社さんの案件でした。オリジナルの事例を作ってほしい、そして、階層別ではなく参加者の属性が優秀者でかつ年齢層がばらばらという条件でした。こちらは社内用語が特殊らしく当事者意識を持ってもらうためにカードの文言を変更するカスタマイズを行いました。

これは難易度は低かったですが、実施したことでどの年次でも対応できると自信を持って言えるようになりました。次の実施を控えていた某労働組合も組合員という幅広い年次に向けた研修だったため、この点をクリアしたことで他のカスタマイズに集中できました。

オリジナルカードの作成と長時間化

次は、某労働組合の案件です。こちらは組合向けのカードのカスタマイズと、実施時間の長時間化にチャレンジしました。ミニマルに作ることを志向していて、短い時間で学びが得られてしまうのが当社の研修なので、伸ばすからには更に学びを深めることが求められます。アサーションは知識領域はさほど多くないので、もっとも難航した案件です。これは本当に骨が折れました。自分たちの悩みをカード化し、それに対してアサーティブな表現を考えるなど創造性を刺激されるワークをいれたりと様々な工夫をしました。

こちらのアウトプットを使えば、来期以降はその組合さんの完全オリジナルのカードセットが作れてしまいそうです。また、労働組合様ならではの内容にできたことも嬉しかったです。

ここまで幅が広がってくると非常に対応力が上がってきます。

今では、2~6時間、4名から400名、22歳から50歳、内定者から経営者までという幅の広さになっています。自社のコンテンツながら、この柔軟性には驚かされています。

そして管理職版へ

上記を実施する中で、「管理職版~メン・イン・ブラック~」のニーズも高まってきています。こちらは現在進めておりますので、もう少しお待ちください。

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