ビジネスゲーム研修で企業内人材育成の内製化を支援 | カレイドソリューションズ - モチベーションアップは続かない?やる気を維持するゲーム

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モチベーションアップは続かない?やる気を維持するゲーム

2012年にとあるウェブメディアから原稿作成依頼を受けて、モチベーションマジックについての原稿を書いたのですが、その際の記事がご担当者の退職でお蔵入り(原稿料はそういえばどうなったのだろう。。。)になっていたので、3年半の時を経て掲載します。古い記事なのと、ウェブメディア向けなので少しテンションが変だったらすみませんが、一般の方向けの記事なので、モチベーションマジックをわかりやすく説明しているかと思います。

■社会人はゲームで学ぶことがある?

ビジネスゲームという言葉をご存じでしょうか?ゲームを使った学習方法は、かねてよりゲーミングシミュレーションと呼ばれ、研究されてきました。このところ、再びビジネスの分野でゲームを企業の人材育成に活用しようという動きが盛んです。
ゲームというと、ファミコンなどのデジタルゲームや人生ゲームのようなアナログゲームを思い浮かべます。これらと異なり、企業の人材育成で使われるゲームは、それだけでは遊びで終わってしまうと考えられがちです。このため、ゲームの中で学びがあることはもちろんながら、事前に解説をしたり、終わった後に振り返りで意味づけをしたりします。
簡単に言うと、私は企業の人材育成に使うゲームとその前後で使用する教材を開発・提供するビジネスをしています。講師を派遣するのではなく、モノを提供するサービスをしているのが特徴的です。
私は創業からこれまで、30を超える数のビジネスゲーム開発プロジェクトに携わってきました。特に「人材育成」「アナログ」にこだわって開発しています。
読者のみなさまにとって、ゲームでの人材育成というのは、初耳かもしれません。このため、イメージが湧きにくいこともあるでしょう。ゲームは文章での理解は難しいですが、本連載では、ゲームで実現してきた人材育成の事例をご紹介し、みなさまが活用できるノウハウを提供できればと考えています。
さて、今回は、数あるテーマの中でも、この時期、注目されることの多い「モチベーション」を切り口にご紹介します。

■気持ちの切り替え方は経験から学習されている?

「新人が全然成長しない・・・」
「部長が無理難題を投げてきて困ったな・・・」
など、ゲンナリする場面で、凹んでしまうこともあるのではないでしょうか。ただ、それくらいのことで凹んでいては会社勤めはつとまりません。ビジネス経験の豊富なビジネスマンは、長い業務経験の中で気持ちの切り替え方を経験から学習しているのです。
例えば、「新人が全然成長しない・・・」という凹んでしまう状況があったとします。客観的にみると、つい解決策を考えたくなります。でも、考えてみてください。気持ちが凹んでいると解決に着手する気になるでしょうか。なので、解決の一歩手前にやる気になることが大切です。さて、どう切り替えるでしょうか?
以下が回答例です。
・成長しないからこそ、教え方を工夫して、指導力を付けるチャンスだ!
・成長がゆっくりだけど、きっと花開く日がくるから気長に頑張ろう!
・この新人が私の下にいるから、他の部署は負担が少ないだろう。
など多々あります。
「なんだ、そんなことか。」「へぇ、そう切り替えるんだ」など反応は様々かと思います。経験豊富なビジネスパーソンは、切り替えがうまく、豊富な切り替えパターンを持っているため、「なんだ、そんなことか。」と思うことが多いと思います。ところが、これが苦手な社員もいるのです。
落ち込んだ状態がずっと続いている、声もかけられないので他の人に仕事を頼もうと思ってしまうなど職場では様々なモチベーション問題がありますが、行動できない状態を早期に解消できたら、成果に良い影響がでてきます。

■気持ちの切り替え方は学習するものと考えられていない

私は、気持ちの切り替えに類型があるのではと考え、若手社員への聞き取り調査や心理学や発想技法の考え方から切り替え方法を7つに分類し、「マジック」と名付けました。日常生活では、誰かが気持ちを切り替えている場面を目にすることはほとんどありません。また、気持ちの切り替えを学校や会社で教わったこともないのではないでしょうか。気持ちの切り替えは、学習するものと考えられていないのです。
私は気持ちの切り替えをゲームで反復訓練できるようにしました。凹む場面をカードにし、それをマジックで切り替えます。「はぁ、困ったな・・・」と現実では凹む場面でも、ゲームではルールのおかげですんなり取り組めます。

■「影響マジック」を使ってみよう!

といっても、イメージが湧かないかもしれませんので、いくつかの凹む状況に、マジックの1つである「影響マジック」を使って、切り替えの練習をしてみましょう。
影響マジックとは「悪い出来事が与えている良い影響に目をむける」です。「他への良い影響・作用はないか?」と考えます。上述の「この新人が私の下にいるから、他の部署は負担が少ないだろう。」は、影響マジックを使っています。
これを参考に以下の2つを影響マジックで切り替えてみましょう。
1)興味のない仕事に、異動になってしまった。「前の仕事が好きだったのに・・・」
2)残業の割に給料が安い。「残業してるのに何でこの給料なんだ!」
いかがでしょうか?以下が回答例です。
1)あの面白い仕事を経験できる人が増えるなんて、なんて素晴らしいことなんだ!
2)私が残業した分で、まだ成果の出てない若手を養ってるんだ!
私の回答はちょっと無理があるかもしれません(笑)みなさんのものはどうでしたでしょうか?正解があるものではありませんので、自分が納得できれば問題ありません。

■学術的背景を踏まえてゲームを作る

先日、日本ポジティブ心理学協会の定例会でこのゲームが使用されました。ゲームを活用しつつ、モチベーションの諸理論について学習しましたが、その中にABC理論というのがありました。
有名な理論ですので、ご存じの方も多いと思いますが、ABC理論とは図のようなものです。
人は何か出来事があると、そこから判断や結果が発生すると考えてしまいます。しかし、そうではなく、 その途中に「信念や固定観念」がフィルターとなって、 判断や結果が発生していると考えるのです。そのように考えると、「信念や固定観念」を変容させると、判断や結果が変わることがあるのです。
このゲームでは、ネガティブな出来事に対してネガティブな感情を持っている状況に、マジックを使いつつ、固定観念を変容させます。そうすると判断や結果が良い方向に変わります。「リフレーミング」と言われることもありますので、ご興味のある方は調べてみてください。

■モチベーションは上げるのではなく、下がったときに元に戻すことが重要

さて、人は、モチベーションと聞くと、つい「上げよう、上げよう」と思ってしまいます。しかし、無理して上げたモチベーションは人間にとって不自然な状態で、長続きしません。上げるのではなく、むしろ、下がった時に早期に元に戻す方法を学ぶことで、落ち着いた状態を維持する方が健全ではないでしょうか。
モチベーションが下がった状態がずっと続いたら・・・ぞっとしますね。この状態をできるだけ早期に切り替えること。これができると、仕事に集中できる時間も増え、職場環境も良くなり、いいことづくめです。切り替え方は何通りもあります。身近にモチベーションが上がらない人がいたら、みなさんなりの切り替え方を教えてみてはどうでしょうか?

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