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褒賞研修で本当にするべきこと

褒賞研修という研修カテゴリがあります。これは、高い個人成果を上げた社員に褒賞として、多くの場合、宿泊を伴う場を提供するものです。あまり研修然とした内容ではないのが通例ですが、最近は、更にモチベーションを上げて成果を出してほしいということで褒賞研修の中でも一部に研修やワークショップを入れることが増えてきているようです。

成果を出している個人がもっとモチベーションを上げた状態というのは、正直なところ少し怖いなと思います。すべてがそうだとは思いませんが、成果行動を強化することが必ずしも組織全体の成果につながるとは限らないからです。

むしろ、成果を出している個人にこそ、組織市民行動として、自分の持っているノウハウの共有など、援助的行動をとってもらうべきだという考え方もあります。

正解はない話なのですが、成果行動しか選択肢がないのと、成果行動と組織市民行動を天秤にかけて、成果行動を選ぶというのは全く質が異なります。珍しく断言しますが、組織市民行動が分からないハイパフォーマー集団を成果に方向付けるのは愚策です。

当社がリリースを予定している、組織市民行動と成果行動のバランスを理解するゲームがあります。このゲームは、個人成果だけを追求すると、会社が達成できず、組織市民行動だけを追求すると、個人が成果を出せないというジレンマの中で、周囲の状況や自分に与えられた状況を踏まえて、行動していくゲームです。

「成果を出しているからもっと成果を」だけでなく、「成果を出しているからもっと組織市民行動を」という選択肢があっても良いのではないでしょうか。選択肢の多様性は優秀さの証明であるという人がいます。人の選択肢の多様性をもっと増やしつつも、意思決定できる人財を育成するコンテンツ開発をこれからも進めたいと思います。

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