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「イノベーションの占有可能性」のフレームで自社を考える

先日、石井力重さんの講義で「イノベーションの占有可能性」という概念を知りました。

当社が作るコンテンツは、コロンブスの卵的なものが多く、模倣されやすいため、多少の対策が必要です。しかし、特許では保護できません。なので、一つの対処法として、「イノベーションの占有可能性」を読み解いてみました。

  1. イノベーションの占有可能性とは、
  2. パテント・知財
  3. 補完資源・補完技術
  4. 技術の性質・性格
  5. リードタイム
  6.  

で構成されます。

まず、当社のサービスは、記載した通り、パテント(特許)で守れるのが理想的ですが、守るのは難しそうです。

次に、補完資源・補完技術。これは、非コアのサービス、つまり、提供スピードや衛生面とかの付帯サービスや付帯技術のことです。ここはかなり力を入れているつもりですので、自信があります。ただ、その分工数がかかるので、採算性という観点からは?です。

次に技術の性質・性格。暗黙知的な技術。当社には自分たちでは気付きませんでしたが、実は要素技術を沢山持っていることが分かりました。例えば、先日リリースしたパラダイスというゲームは、言葉の使い方、カードのUI、カードをゲーム中に使用するための価格設定など、こだわりぬいて作っている。そして複数回・長期間にわたるテストプレイのデータから得られた実施上の注意点なども、実は要素技術なのではないかと思います。

最後にリードタイム。これは模倣する側が模倣し始めてからサービスリリースするまでの時間です。真似する側が作り始めてから市場投入するまでに先行者利益を全て得てしまえば、イノベーションの占有可能性は高いといえるのですが、当社は薄く広くのビジネスですので、中々大変そうです。

こうして4つの要素を検討してみると、ある意味で自社の強み・弱みが見えてきます。当社の強みは非コア部分のサービス、弱みはやはり営業力だと感じます。良い製品を作っても、製品を認知させる方法がないので、ここを今後検討していきたいと思います。

最後に告知になってしまいますが、上記の告知について思うところがあり、今春は、HRプロ様のHRサミット、日経BP様のヒューマンキャピタル2012に展示で出展することにしました。それに合わせて、ホームページのリニューアルも予定しておりますので、是非楽しみにしていてください。

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