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面白いと再認識した3つのビジネスモデル

昨年のことなのですが、ビジネスのあり方を考えているときに、3つのビジネスモデルを改めて面白いと感じました。

1つ目は、美容室モデルです。美容室は特徴的な課金システムをいくつも持っています。私が通っている美容室の話をします。その美容院に初めて訪問した際には、スタイリストさんにカットして頂きました。私はあまりころころと美容室を変えないのですが、少しすると、○○スタイリスト、トップスタイリスト、ディレクターと、技術者のポジションがあがっていきました。それに伴い、カット料金が上がるのです。

これが秀逸だと思います。仕事の熟練に対して、対価がどんどん上がる(時に説明もない)。

BtoBですと、社員がやろうが、社長がやろうが、仕事に値付けされていることが多いので、何も変わらなかったりします。でも、その場合、当然需給バランスが崩れます。同じ値段だったら、社員により社長にやってもらいたいと思うのは自然です。このため、仕事の集中が起こるのですね。そうなると、下に仕事がこなくなり、下が成長できる場を得られなくなります。また、上に仕事が集中するので、高いお金をだしても、時間の制約からお客さまも良いサービスを受けにくくなります。

これを解消する仕組みとしてこの美容室モデルはとてもすばらしい。

私たちは開発業務が多いので、内部的に管理会計を行なう際や、人が増えたときのお客さまへの工数提示にはこのモデルを導入してもよいのではないかと思います。

2つ目は、富山の薬売りモデルです。当社は、企業さんが研修を持続的に提供できる体制作りの支援を目指して活動しています。ある種の安全装置として自社を考えている面もあります。

富山の薬売りは、買い手が病気のときに、置き薬の中から薬を使い、減っていたら課金するというモデルです。これもある種の安全装置です。また、更にいうと、「在庫コスト」がかからないのも秀逸です。

当社は、ビジネスゲームの在庫を回転させるレンタル業でもありますので、コンテンツの量的増加に伴い、どんどん倉庫スペースが必要になってきます。富山の薬売りモデルは、在庫を外に置くという点でとても面白いと思います。

研修コンテンツは全てお客さんに預け、「好きなものを使って良い」とお伝えし、利用頂いた分だけ課金するというモデルも少し面白いと思いました。当社にとっても、お客さまにとっても幸せなことなので、すばらしいと思いますし、使わなければ返却すればよいので、購入してシェルフウェアになってしまう危惧もなく、営業側としても随時お客さんに会うきっかけもでき、問題解決のサポートができそうです。

3つ目は、送りつけモデルです。マニア向け商品などで実在するモデルです。会員に対して、月額○○円の料金で、最新の商品を送付します。買い手にとっては、最新の商品が安く(内容はバイヤーのセレクトに依存)手に入り、売り手にとっては、感度の高いお客さんの反応が早期に分かり、クチコミが期待できるのと、同じものを大量購入できるので、仕入コストが抑えられるというメリットがあります。

当社はこのところ、「顧問契約をしてほしい」というお話しを頂くのですが、何の物品の提供もせず、顧問というのは気が引けます。なので、このモデルにご参加頂くことを以て顧問契約とするのは「アリ」だなと思いました。

身近なモデルでも、自社に適用すると、意外な発見が多々あることがあります。特に、どんなモデルでも、売り手にとってだけハッピーなモデルはうまくいきません。でも、上記の3つは、双方にとってフェアでハッピーなモデルだと思うのです。

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