聴く姿勢にフォーカスした傾聴力を高める研修ゲーム「聴衆力」を開発

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聴く姿勢にフォーカスした傾聴力を高める研修ゲーム「聴衆力」を開発

カレイドソリューションズ株式会社(東京都新宿区 代表取締役 高橋興史)は企業向けのゲーム型研修教材『聴衆力(ちょうしゅうりょく)』を開発し、10月2日より提供を開始します。本教材では、コミュニケーションスキルの中で重要視される「傾聴」スキルを開発できます。傾聴の姿勢にフォーカスした簡単なゲームを通じて、「聴いている姿勢(傾聴姿勢)」「聴いていない姿勢(非傾聴姿勢)」の理解を促し、傾聴のための適切な動作を行えるようになることで、相手への敬意や共感を態度で示せるようになることが期待できます。

開発の背景

本教材は、かつては誰もが当たり前にわかっていて、「教える必要がなかった」姿勢を学ぶ教材です。「教える必要がなかった」ことが環境変化で「教えなければならない」ものになりつつあります。

リモートワークやオンライン会議が増えた影響で、「職場のコミュニケーションが減った」「人間関係が希薄になった」といった声があがり、当社は、関係構築のための施策の支援に注力してまいりました。その中で、相手の話をしっかり聴けず、敬意や共感を示せない若手が増えているといった声を伺うようになりました。オンライン慣れの影響か、「画面を傍観しているかのように反応が薄い」「話を聞いているように見えない」など、徐々にオフィスへの回帰が進む中で、対面で話を聴く際の所作を習得できていない若手が増えているようなのです。

オンラインでは、相手の印象を悪くする動作や行動をとっていることに気づきにくいものです。更に、ベテランになると、聴く姿勢や態度といった基礎的なことには研修や指導の時間が割かれなくなるため、若手に対して、心地よい会話ができる姿勢を取れるように短時間で教育する方法が求められています。

『聴衆力』の概要

『聴衆力』は、カードを用いたロールプレイング形式のゲーム教材です。研修参加者は、3つの役割(話し手、聴き手、観察者)に分かれます。役割は、ゲームが1回終わるごとに交代します。話し手は与えられたテキストを読み上げます。聴き手は、動作が描かれたカードを見ながらさまざまな動作を行います。観察者は、聴き手の様子を見ながら、行っていた動作を推察します。観察者は「どのような順番で動作が行われたか」「行われなかった動作は何か」を的中させることで点数を獲得します。最も多くのポイントを獲得した観察者が勝者となります。

『聴衆力』の効果

本教材は、「モデリング」という学習理論を採用しています。傾聴の姿勢はこういうもの、非傾聴の姿勢はこういうものと、文字で読んで理解できても、実際にやってみるのは難しいものです。後傾姿勢、周囲をきょろきょろ見る、スマホをいじる、じっと目を閉じて動かない、等の非傾聴の姿勢を意図的に取らせることで、非傾聴の行動がどのようなものかを認識し、改善するきっかけとなります。「腕を組んで聴く習慣があった」とか「ついスマホをいじっていた」など、言われれば当たり前のことが、深く腑に落ちる体験ができます。

これらの経験を通じて、「話を聞いているつもりなのにそう見られない」、「傾聴の姿勢を知らず、聴いていないように見えるため印象が悪い」といったことに対策をし、コミュニケーションの質を上げ、さらにはチームワークの向上を可能にします。
「聴衆力」は以前から開発を行っていた「傾聴」に関する研修の一部を切り出し、ゲーム研修として成立するようにモジュール化したもので、過去の実施では「聴いていないと感じられる姿勢を気づかずにやってしまっていた」など、行動の改善に繋がるコメントが多々得られています。

『聴衆力』の用途

既存の研修の一部に組み込んだり、当社の別なゲーム研修教材や講義型研修と併せても利用できます。また、少人数・短時間で実施できるので、一度に大人数での研修が難しい、また長時間現場を離れるのが難しい対象にも研修が実施できます。

特に、以下のような問題に関心のある方にお勧めできます。
・オンライン慣れして、対面時に聴く姿勢が十分でない
・導入研修が不足し、聴くスキルを学習しきれていない
・商談時に聴く姿勢が取れておらず、原因不明の失注がある
・徒弟制寄りの職場で無礼が常態化している
・管理職が聴く姿勢で話を聞けておらず、ハラスメント問題が起きている

本教材は、傾聴スキルの中で「姿勢」にフォーカスしています。『雑技談』(「相槌の打ち方」を学ぶ)や、『リア王』(「反応の内容」を学ぶ)等と併用することで、傾聴力をより高められます。

傾聴姿勢学習ツール「聴衆力」

雑談力強化ツール『雑技談』

リアクション強化ツール「リア王」