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オバマ大統領の演説から考えるキャリア

いよいよ、ビジネスキャリア構築ゲーム「フロンティア」のリリースが近づいてきました。キャリアに関しては、色々と面白いエピソードがあるので、シリーズで書いてみようと思います。
オバマ大統領は演説の中で「貧困を追い払いたかったら」という話をしたことがあるそうです。
「貧困を追い払いたかったら、子供に宿題をキチンとさせることだ」とのことでした。
なぜこんな話をしたのでしょうか。なぜ宿題をすることと貧困からの脱却が結びつくのでしょうか。これを理解するには、アメリカの状況を理解しなければいけません。実はアメリカでは宿題の提出状況が学校の成績と強く関連し、学校の成績は進学と強く関連し、学歴や専攻は収入に大きく影響しているのです。だから、宿題をきちんとやらせることは豊かさに直結します。このため、オバマ大統領はこのような話をしたのでしょう。
翻って日本ではどうでしょうか?受験勉強をして、良い成績をとっても、必ずしも良い企業に入れないような時代になってしまい、結果として、世の中に「勉強をしない子供」があふれてしまいました。これは、勉強と未来の豊かさが連動しているということが見せられていないからかもしれません。
企業でも同じことが起こっています。日々の仕事にきちんと取り組むことが、将来の幸せや満足につながるということが見せられていないという会社が多いのです。
行動の結果がイメージできることを「結果予期」といいます。結果が予期できるとき、そしてその手段が明確なとき、人は動機づくとモチベーション論の権威セリグマン教授はいいます。また、行動科学では、行動を促すためには、とある行動が、よい結果につながったという経験を繰り返すことで、行動が”強化(リインフォース)”されるといいます。また、行動経済学の分野では、双極割引という考え方があります。ダイエットをしようとしている人が、食べたら太るのはわかっているけど、つい食べてしまうのは、食べたという行為がすぐに結果につながらないからです。つまり、今の満足と将来の満足を比較して考えた時に、将来の満足を割り引いて考えてしまうことによって、今の満足に走ってしまうからだといっています。人間はやはり易きに流れる傾向がありますので、きちんと結果を意識するという考え方をインプットすることは大切なのです。
人間は成果がすぐに見えない行動にはコミットしない傾向があります。この点でもオバマ大統領はかなり戦略的にこの発言をしたことが伺えます。どのようにしたら豊かになれるかを明確に認識していない人に対して、「宿題をする」という単純な行為が結果につながるという因果を示して上げたことは、非常に意味があることだと思います。
キャリア研修にもこの点で意味があります。日々の活動が将来のキャリアにつながるということを示すだけで、やる気、ひいては成果は変わってくるのです。
プライミング実験というのがあります。

雑学クイズのゲームから難問ばかり42問集め、学生のグループに応えさせた。学生の半分にはゲームを始める前の5分間に教授になると言うことについて考えさせて、頭に浮かんだことを全て書き留めるように指示した。この学生たちは55.6%の質問に正しく答えた。残りの半分にはゲームの前にサッカーのフーリガンについて考えさせた。彼らの正解率は42.6%だった。「教授」のグループが「フーリガン」のグループよりも物知りだったわけではない。頭が良かったわけでも、集中力があったわけでも、真剣だったわけでもない。「頭がよくなった」ように感じただけだ。

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)

この実験を見て考えるに、やはり自分の自己イメージを高く持つということは、成果にも影響があるということが伺えないでしょうか。これらの点で、キャリア研修って、成果は見えにくいかもしれませんが、非常に意味があるように思います。
参考:
入門から応用へ 行動科学の展開―人的資源の活用
行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

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