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代表コラム

差分の理解

2月に入って急激に同行訪問が増えました。訪問をすると多々新しい発見があります。

この2週間で、「差分」を考えるアプローチでヒントが得られるなと感じるお話がありました。

とある会社では、管理職研修が分化されておらず、部長・課長・係長が同一の研修を受けており、今後はわけていきたいとのことでした。また、とある会社では、制度が代わり、役職の要件が変わったので、管理職研修を刷新したいとのことでした。

このいずれの場合にも共通して「差分」を考えると役に立ちます。今回はこのアプローチを少しご紹介します。

「差分の理解」は、「分かる」について調べているときに、認知心理学と哲学書の両方に共通した文言があったことからよく使うようになりました。
人がどのように物事を理解するかを考えたときに、AというものとBというものの差を知ることではじめてAとBが弁別でき、理解に至るという考え方をします。

身近な例でいえば、ホウレンソウを一括りで考えている人に、報告と連絡と相談の違いは何かを聞くと差を考えることから理解に至ることがあるでしょう。また、「教育」という言葉と「学習」という言葉を並べることでそれぞれの違いがわかるようになります。他にも「振り返り」「反省」「内省」など、並べて差分を考えることで理解が深まる例は枚挙にいとまがありません。

話を戻します。先程の例で言えば、「管理職とは」では深い理解に至らないものが、「管理職と一般社員の違いとは」と問いを変えることで管理職の理解にいたります。これは、既に理解している一般社員と対比したことで、はじめて管理職の位置付けが明確になるからです。
管理職研修を分化しようと思った場合、部長・課長・係長の役割を区別することで、差分が明確になり、教えるべき内容が明確になります。
制度が変わって要件が変わったことを知らしめたいのであれば、これまでとこれからを対比することで教えるべき差分が明確になります。

このように隣接領域(部長・課長・係長)が明確なときや、変化(ビフォーアフター)が明確なときは、差分を考えるアプローチはとても有効です。

差分のアプローチは、比較対象があるは、「使おう!」と思われるのですが、実はこのアプローチは、隣接領域や変化が不明確な場合にこそ真価を発揮します。

例えば、プレゼンテーション研修を外注したい場合、色々な提案を受けながら比較検討をすると思うのですが、プレゼンテーションのように誰でも少なからずできている部分があるテーマの場合、新たにこの研修を導入した場合に追加でインプットすべき差は何かという観点で考えるべきなのです。

このように考えることで、自分の本当のニーズや本来あるべき打ち手が明らかになることがあります。

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